盗まれた時間 [2005年08月27日(Sat)]

全国環境教育セミナーのオープニングで、カップリングしたNGOナマケモノ倶楽部世話人の辻信一さんの講演を聞いた。
といっても、私は、次の「天の浮舟」の音響・音効の仕事と兼任で、講演の音響効果のお手伝いというスタッフの立場で、舞台袖から聞きました。
辻さんとは、池袋の飲み屋さんで、一度会っていて、今日、カップリングするという事を言っておいたので、当日を楽しみにしていました。
今回は、「これからの環境教育への期待」~スローな社会を目指して~と題し、「ぼくたちは援助だとか支援なんて旗を立てて植林なんかするけれど、実はぼくたち先進国が背負っている時間や文化が世界をここまで追いつめたんじゃないかってことに気づいたわけです」なんて事を話したのですが。
その中で気になった言葉は「時間どろぼう」という言葉でした。
ミヒャエル・エンデの「モモ」という、時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語。大学のドイツ語の時間に「モモ」を読んだときには、この時間どろぼうの概念がわからなかったが、いまになって、わかってきた。そして、大学の時に、なぜ、時間どろぼうの意味が分からなかったのかも解ってきた。
今の世の中、手軽で時間を節約する製品が増えている反面、妙に忙しくなっている。忙しくなることで何が起こっているかというと、自分や自分の大切にしている人との時間が減っている。これは、時間どろぼうをされた結果の一つなのだ。
「ビジネス busi・ness 」という言葉があるが、これは「忙しい bus・y 」という言葉が語源である。
IT系の展示会のナレーション原稿で、締めに近づくあたりで、よく使う慣用句として「ビジネスは加速する」「加速するビジネス」という言葉だが。とにかく、忙しくなっているという事だ。
IT機器を利用して、時間を効率的に使うことで、自分のための時間を確保し(奪われた時間を取り戻し)たらいいのですが。実際は、確保した時間に、さらに詰め込むという事をしている。そりゃ、IT機器を入れりゃ、忙しさが加速するよな。
あるIT系の専門学校の広報をやっていた人(今は京都かな)は、7.8年前、ITで効率化して浮いた時間を、人と会う時間に変更したと言っていた。彼もビジネスマンですから、仕事に使うのでしょうが、夕方以降はデスクワークをしないそうだ。そうすることで、ビジネスマンとしての人間関係の構築をしていっていたようだ。
彼は、スローライフでこそないけど、泥棒によって奪われた時間を取り戻す事を行っていたと言える。だから、情報に惑わされず、情報に時間を取られることを最小限にして、必要な情報を取捨選択し、ビジネスに繋げると共に、自分を維持する事ができているのだろう。
いろんな形があるのでしょうが、盗まれた時間を、どう取り戻すかで、自分なりの人生が決まってくるのだろう。
辻さんの提唱した、「スローライフ」という生き方も、時間どろぼうから、時間を取り戻す方法なんですが、これ以外にも、もっと時間を取り戻す方法があるのではないかという気がしています。
自分にあった、盗まれた時間の取り戻し方があるのではないかと思います。

ちなみに、ライフデザインコーチ 【にいにい】さんの9/7の記事に面白い事が書いてあった。

>・お金について
>・情報リテラシー
>・自分で人生を創る
>そんなことを学ぶ時間を割いてもいい気がする。

これって、時間どろぼうと戦うすべが、教育として、伝わっていないという事を指摘しているわけで。ミヒャエル・エンデの言おうとしていた事と、なんかリンクしている様な気がするんですよね。

そうそう、「天の浮舟」は、お陰様で大好評で、NPOレインボーには、出演依頼がいろんな所から来ているようです。
今回は、定員150名という事だったので少しの人しか見れなかったのですが、今度は、同じ北区で広いところでやります。10/28に「北とぴあ」で、東京都北区の環境健康都市宣言記念イベントにて、アグネスチャンさんと田中優さんのトークセッションと共に行うのですが。どうも、噂が噂を呼んでいるようで、「天の浮舟」への期待が高まっているようです。

東京都北区環境健康都市宣言記念イベント
http://rainbow.gr.jp/kitaku/

[CANPAN blog STILL ALIVE より]