地雷を踏んだゾウと燃料代の高騰 [2005年08月29日(Mon)]

今朝のバンコクポストという新聞に、地雷で足を失ったゾウさんの記事が
載っていました。左前足に義足をつけて、歩いている様子が掲載されていましたが、とたも、痛々しい姿でした。

かつては、様々な運搬を、ゾウが行っていたのですが、トラック輸送にとってかわられ、神聖で信仰の対象であったはずのゾウという生き物も減ってしまい。
今では、観光目的で買っているという感じです。同時に、ゾウ使いも減ってしまっているそうです。(とはいえ、バンコク市内でゾウが歩いているのを見ましたが
・・・)

ゾウも、人と、共生していた面もあったのに、いまは、その姿もまれになり、同時に、ゾウの個体数も減少していっています。

ゾウは、トラックに完全に役割を譲り、近いうちに、下手をすると、種が絶滅してしまうかもしれません。

そんなトラックですが。

今、タイでは、ガソリンが高騰していて、6月から8月までのあいだに、約3割、今年になってから約5割も値上がりしてしまいました。

タクシーの運転手も、ガソリンが高騰したのに、メーターの決められた料金しか請求できないので、収入が減って困っていて。メーターを使わないタクシーも増えてきています。

ちなみに、今日利用した青と赤に塗られたタクシーには、ボートに乗った運転手の写真が飾られていました。
かつては、水の都といわれていたバンコクも、水路が埋め立てられ、船頭さんの仕事がなくなり、タクシーの運転手に鞍替えしたのでしょう。
そして、船頭だった自分の姿に、誇りをもっているのでしょう。

青と赤に塗り分けられたタクシーは、会社からタクシーを借りて、営業しているタクシーで、手持ちのお金が少なくてもタクシードライバーになれるようです。
しかし、タクシーのレンタル料や、ガソリン代を払わないといけないわけで、完全に実力主義の厳しい世界です。

ゾウや手で漕いでいた船は、ガソリンの値段が上がっても、あまり影響を受けないのですが。
グローバリズムの中に巻き込まれ、荷物を運ぶにしても、人を運ぶにしても、ガソリンの値段に一喜一憂しないといけないようになっているようです。

値段が上がっているといえば、ディーゼルエンジン用の軽油の値段が上がっています。産業振興のため、いままで、安値で売られていた軽油ですが、今では、ガソリンとあまり変わらないともいえるぐらいの値段になっているそうです。

船の場合、けっこう、深刻で。出航するとき、最初の加速で約1ガロンの軽油を使うそうで、軽油の値上がりは本当に洒落にならないそうです。

物質的に豊かでも、石油の値段で一喜一憂しないといけない状態が、本当の豊かさなのか考えさせられてしまう。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]