戻りつつある日本人客(プーケット) [2005年08月31日(Wed)]

パトンビーチにある飲み屋が、日本人観光客が戻りつつある中、本日をもって閉店となった。
日本人が経営しているダイビングショップの隣にあるこの飲み屋は、毎晩のように、プーケット在住の方など、日本人が気軽に来れる「場」となっていた。
しかし、津波後は、日本人観光客が減ってしまい。日本人を相手にしていたこのお店は、大きな打撃を受けた。
プーケットのパトンビーチは、津波の被害を受け、車が流されたり、いちばんの繁華街のあたりでは胸あたりまで水に使ったりしたのだが。一週間とか、一ヶ月という、かなり、早いうちに、瓦礫が撤去され、通常の状態に戻っていた。
しかし、津波直後は、キャンセル料が発生するということからか、津波後は、しばらく、日本人観光客もいたし。報道関係が詰め掛けたということがあったのだが。
キャンセル料がかからなかったり、低額になる、津波の後10日ばかりたったあたりから、日本人観光客は「0」になったそうだ。
津波から半年たった、7月あたりから、リピータの人を中心に、少しずつお客さんが戻り、お盆のあたりの8/10あたりからは「忙しい」と感じるほど、日本のお客さんが戻ってきたそうだ。
それにも関わらず、ここ、2.3日パトンビーチの一番の繁華街を歩いている限り、6月の時と同様に、日本人観光客は見かけなかった。
しかし、日本人のお客さんは、確実に来ていて、日本人対象のオプショナルツアーには、何十人という人が参加し。日本語に対応した、インターネットカフェには、何組かの日本人観光客がいた(なぜか関西系が多い)。また、パトンビーチより南にあるカタビーチのホテルにトイレを借りに行くと「あの日本人、トイレに走っているで」という声が聞こえたりと、6月に来たときより確実に日本人観光客がひたひたと、増えてきているようなのだ。
さらに、まだ、リピーターが中心のようなのだが、初めてプーケットに来た人もいるようだ。
まだ、採算ベースに合っているのかはわからないが、少しずつ、確実に観光客が戻りつつあるようなのだ。
しかし、観光客が戻りつつあるとは言いながらも、間に合わないところもある。
それが、この飲み屋さんだった。
観光客でにぎわう繁華街とはいえ、地元の交流の場となっている飲み屋さんは、観光客も大きなマーケットだが、どちらかというと、プーケットで働く日本人の憩いの場としての機能も大きい。
だが、日本人観光客を相手に商売をしている、日本人の憩いの場は、日本人観光客の減少による収入が減り、飲食費の削減せざるを得なくなり、お客さんが減ったり、客単価が下がってしまったようなのだ。
そのうち、家賃も滞納する状態になり。日本人観光客が増えているにも関わらず。
景気が良くなることを待てずに「閉店」となってしまった。
最終日の今日は、399バーツ、食べ放題、飲み放題のスペシャルデーとして、お店を開放。お酒の在庫一掃処分大売出しとなった。
お客さんは、セントラルで客待ちしているタクシーの台数を有に越える人数(どんな例えや)。プーケットだけでなく、日本からもこの店の閉店を名残惜しむ方が殺到した。
樽生のチャンビールを複数用意していたのもすっからかんです。2樽以上のビールをお願いすると、なぜか、ビールを入れてくれるおねーちゃんが付いて来るというおまけもあり、お店の前は、人人人の人だらけだ。
日本人がやっぱり多いのだが、いろんな国籍の人が集まっている。この店って、本当に愛されていたのだということが良くわかる。
そして、最近この店を知った方も、創業当時から知っている人もこの店との別れの宴を楽しんだ。
結局、私は、朝6時ごろまでいたのだが。まだ、宴は終わっていない。

この宴は、次に続くための宴だからこそ、終わることはないのかもしれない。

プーケットというリゾート地で働く日本人の多くは、どこかの会社なりに現地採用の日本人として働いている。そんな中で、20代から起業して、10年ぐらい経営を続けている30代の人は少数派で、この飲み屋さんも、その貴重な地域を支える若手の一人として、様々な、地域のプロジェクトに関わり活動をしてきた。
お店を閉じ、プーケットを去り、バンコクで働くこととなったとはいえ、今夜、宴に参加した人は、また、なんらかの形で、ここで、つながることを誓い合っているようにも感じた。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]