横の繋がりが下手なNPOが多い [2005年09月18日(Sun)]

とあるNPO法人の理事さんと話していたのですが。横の繋がりを作ることが下手なNPOが多いという話しで盛り上がった。
そのNPOは、いろんなNPOが繋がるようにと作られたところなのだが、なかなか苦戦しているとのことだ。それは、それぞれのNPOが、手柄を自分のモノにする傾向が強かったり。誰かと、繋がりを持つことで、成果を出すという発想に乏しく、自分たちだけでどうにかしようとする傾向が強いそうだ。
そのせいもあり、NPOが繋がりをもてるようにと、イベントに懇親会のプログラムをいれても、参加者が少なく、懇親会が機能しにくいという事が発生しているそうだ。
いわゆる「お山の大将」の乱立で、相乗効果が得られないという状態だ。
この傾向は、別に日本だけではないようで、途上国で働くNGOでも発生しているようだ。
とある途上国で聞いた話だが、NGOが、それぞれの思いで動いていて連携が弱いため、支援のダブりが発生したり。たくさんのNGOが入っているにもかかわらず。必要な支援活動がなされないという事が発生しているそうだ。
昨年2月に、国際協力機構(JICA)、UNDP(国連開発計画)、WBI(世界銀行研究所)、CIDA(カナダ国際開発庁)、GTZ(ドイツ技術協力公社)が共催で、能力開発(Capacity Development)についての国際シンポジウムでも、同様のことが話題になっていたので、相当、深刻な状況なのだろう。
これらの、横の繋がりを作ることが弱い原因は、私の察するところでは、「与える人の論理が強すぎる」からではないかと考えている。
いろんな事を支援するには、支援するためのポリシーが必要なのだが。そのポリシーが、場合によっては、「与える人の論理が強すぎる」という状態をつくり。支援される人たちのニーズに、結果として耳を貸していないということになる。そして、綿密に作られたミッションも、時には、硬直した状態を作り出し。他の周りのことなど聞き入れずに、実施されることに繋がりかねない。
対策は・・・ということですが。
昨年の2月の公開シンポジウムで配布された資料が興味深い。
パブリックセミナーでは、今回の話し合いで確認された「能力開発」10箇条(下記の英文)が、配布された。
要は、あせらず、じっくりと、いろんな人や組織と連携を取りながら、途上国主体に行うという事である。
興味ある人は、ご自分で訳してください。
これは、途上国だけでなく、日本での個人レベルでも使えるネタです。
要は、あせらず、じっくりと、いろんな人や組織と連携を取りながら、途上国主体に行うという事が書かれているのだが。ついつい、グループ活動を通して、熱中してしまうと、ついつい忘れがちになってしまう内容なので、ちょっと痛いかも。

 

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ちなみに、このシンポジウムで、画期的だったことは、支援を受けている国同士で、自らのノウハウをシェアする事について話し合われた事だった。
これって、このCanpanというシステムの目指しているものと、何か共通するモノを感じるんですよね。

NPOの多くは、公益活動を通して、いろんな事を支援している立場を持っているが。同時に、お金の面などで、支援を受けている面も持っている。こういう両面があるからこそ、支援を受けることの立場でモノを考え、行動出来ればいいのだが。これが出来ずに、二枚舌になってしまっている事をよく見かける。
せっかくなら、支援を受ける立場の事をもっと大切にし、支援を受ける者同士の連携を取ると同時に。支援される立場で何が起きているかを、支援する活動のノウハウに活かしていくことで、支援される人のニーズに応えられるようにもなるし。NPO同士の横の連携もとれてくるのではないかと思う。

方法は、いくらでもあると思うのだが。
横の繋がり方をどうしていくのかが、NPO業界の解決すべき問題点の一つだと思う。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]