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津波の癒し [2005年12月01日(Thu)]

津波の癒し [2005年12月01日(Thu)]

先日、大きな津波の被害を受けたタイ国・パンガー県のカオラックに行き、復興住宅の中にある、福祉工場を訪ねたときに、頂いた本がある。この本は、タイにいる日本人のお坊さんが書いた、瞑想法の本だ。タイ語と英語の2つのバージョンがあり、こちらは、英語版である。

この本には、いろんな瞑想法が書かれているのだが。この本が、復興住宅にて手に入りやすい状態においておくことで、必要な人が必要と望むときにこの本を手にすることが出来る環境を作ることで、癒しの手助けとなるような、発想があるのではないかと感じています。

ちなみに、このお坊さんの呼びかけで、カオラックの復興支援として、家と仕事を失った方のための働く場を作るために、支援を集めることに尽力され。その結果、タイ国内から多くの支援を受けることが出来たそうです。
ここにも、癒しの発想があるのではないかと感じています。

癒しは、静養して、ゆっくりとするというような、静の癒しと、働くことによって成果を出すことで得られる動の癒しというのがあると思うのですが。
仕事の場所をつくり、社会との接点をつくることで癒すことと、本による瞑想法の普及という事を同時にすることで、動と静の二つの癒しを実践しているのだなあと感心してしまった。

カオラックの町には、メンタルヘルスリカバリーセンターという公共機関も設置されているのですが。公共機関の活動の他にも、このような様々な民間の活動にて、人々を癒していく活動がなされているようです。

ちなみに、今回紹介した本は、12月2日 新宿・百人町のネイキッドロフトにて行われる「ヒーリングナイト」(癒しの騎士)というイベントの会場に持っていきます。興味のある人は見に来て下さい。
カオラックの工場で作られた民芸品も試験販売しています。

ネイキッドロフト http://www.loft-prj.co.jp/naked/

ちなみに、隣の地下はタイ料理屋さんだそうです。

P.S.ちなみに、私は「防災」という言葉が、嫌いです。
防災の大切さは理解しているのですが。
防災という言葉が、来るかどうか解らない天災の恐怖から出てくる煩悩が基本になって発せられている事が多いように感じるからです。
防災とか、安全保障とか、言いつつ、まだ来ぬ出来事への恐怖に怯えての生活をしている人にも、別の形での癒しが必要なのかも知れませんね。
そうすることで、本当に災害が起きたときに強く生きられる人間が出来るような気がします。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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