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フィリピンとのビデオ交換プロジェクト [2006年04月19日(Wed)]

フィリピンとのビデオ交換プロジェクト [2006年04月19日(Wed)]

23日まで、日本とフィリピンとを結ぶ、戦争体験のビデオ交換プロジェクトの展示・上映会が開かれている。
これは、「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト」。元日本兵のインタビュービデオを、戦争の傷跡が未だに癒えないフィリピンへ届けるというものです。
今回は、日本からフィリピンに届け、20箇所300人に見て頂き。それからフィリピンの方のインタビューを撮り、それを元日本兵の方に見てもらったインタビューを撮ったそうだ。
今回は、その一部の映像が上映された。

元日本兵の方は、戦争が終わって60年以上、ほとんど戦争の時のことを語らなかった方が多いのですが。人生の終わりが見えてきたこともあり、今、戦争の体験を語り出しているのだそうだ。
その証言を、フィリピンの方が見たとき、当時の様子がフィードバックされる人もいたそうだが、日本兵も仕方なく戦っていたという被害者でもあるという事を言う方も出てきた。
そして、そのビデオを、元日本兵の方に見てもらうと。いままで、語らなかった事実を語り出したのだ。
それは、日本兵が、日本兵の人肉を食べたという話しだった。
昭和20年の6月~8月が、当時のフィリピンにいた日本兵にとって最悪の時期で、総ての補給が絶たれ、軍隊内でも食料の取り合いが行われるようにもなっていた。そんなある日、アメリカ軍の基地に投降すると見せかけて、自爆テロをするという3人が現れたのだ。しかし、なんとなく、おかしいと思って、調べたら爆弾ではなく米が入っていて、どうもこの3人は、食料を持った上、アメリカ軍に投降しようとしていたようだ。
そんなことが、そのにいる辛い思いを共有している兵士にばれ、収まりがつかなくなったので、この3人の日本兵を殺すことになった。
その殺された日本兵の肉を、その部隊の何人かが、あまりもの飢えのために食べたそうだ。

彼は、あまりにも残酷なことなので、いままで口にしなかったのだが。自分の発した言葉がフィリピンに行き。そこから返ってきた言葉を受けて、心が開いたために。辛い経験を口にすることが出来たのだ。

ビデオの交流を通じて、心を開いていくことが出来る可能性を感じた。

いまは、日本とフィリピンだけど、これが、同じ戦争で攻められた他の国と結んだりすることで、多くの方が、戦争にょって負った心の傷を癒していけるのではないだろうか。

とにかく、一見の価値ありです。

■□■■□■ ― 写真展と上映・展示会のお知らせ ―
□■フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト
□■  主催:BRIDGE FOR PEACE  〔入場無料〕

●写真展・展示会☆☆
日時:2006.4/14(金)~4/16(日)13時~18時 最終日17時
場所:代官山コミュニティールーム
内容:特別企画「日本の子どもたちへ伝えたいこと」展
POSSI(http://possi.fc2web.com/)とのコラボ企画

●上映・展示会のお知らせ☆☆

日 時:4/16(日)~4/23(日)11時~18時 最終日17時半
会 場:UPSTAIRS GALLERY (アップ ステアーズ ギャラリー)
東京都渋谷区恵比寿西2-18-6 SPビル2F
・東急東横線 代官山駅(北口)より徒歩3分
・JR/地下鉄日比谷線 恵比寿駅(西口)より徒歩10分
Map⇒ http://www.mrfriendly.co.jp/gallery/03_map.html 

【 内 容 】
○元日本兵の方々のビデオメッセージ上映
○メッセージを受け取ったフィリピン人からの返信ビデオ上映○フィリピン・戦争をモチーフにしたアート作品の展示
○写真展示
○その他フィリピン雑貨など
詳細⇒ http://www.mrfriendly.co.jp/gallery/05_Folder/060416.html 

【オープニング・レセプション】
4月16日(日)15:00~、簡単なオープニングパーティを開催したいと考えています。お飲み物とお菓子をご用意してお待ちしています。特に予約は必要ありません。

*4/22(土)、23(日)は数時間席をはずしてしまいますが(スタッフは誰かしらいるようにします)、ほぼ毎日います。お待ちしています!

今回、お伺いした時は、丁度、中国で日本陸軍の特務機関として働いていた方がいらっしゃっていて、貴重なお話しが聞けました。(関連記事)

蛇足

初日に、Canpanのニュース記事を見て、この上映会に来られた方がいたそうです。しかも、この会をやっている方が、偶然、フィリピンでお会いした事のある方だったそうです。
Canpanで繋がる素晴しい出来事でした。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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