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新作のカオラックの民芸品を初公開 [2006年04月29日(Sat)]

新作のカオラックの民芸品を初公開 [2006年04月29日(Sat)]

先日届いた、カオラックの民芸品の新作を「ヒーリングナイトその五」で初公開した。
「ヒーリングナイト」というイベントでは、オーガナイザーが、働くことでの津波の癒しについて理解していただいていることもあり。今回が3回目のイベントへの出店となった。

新作の評判はすこぶるいい。

今までのカオラックの民芸品はサオリプロジェクトの製品が人気だったのだが、今回の作品は、サオリの品質向上もさるとこながら、他のブロジェクトで作られるバティックへの注目度が高かった。
カオラックの津波復興住宅の民芸品は、約20のプロジェクトがあるのだが、大きな復興住宅街で作られているサオリプロジェクトが躍進している一方、他のブロジェクトが販売面で苦戦しているという状況がある。
被災地によくあることだが、一番大きな被害のあった地域か、大きな避難所や復興住宅のある所、又は交通便がいいところに、マスコミや、視察者、ボランティア、NGOそして支援が集中するという現象がある。そのため、被害は一番大きくないかもしれないが、甚大な被害を得ているのに、情報は発信されない、注目されない、報道する価値があると思われない、支援が来ない、人が来ない、お金が来ない、物も来ない、復興しない、努力もなかなか報われない、というないない尽くしの現象が起きる。
一番大きな復興住宅のプロジェクトが成功することにより、イメージリーダーとなることは大切なのだが。それと同時に、他のプロジェクトも引っ張られる形で伸びてゆかないと、一人勝ちになってしまって、多くの人が助からない。
今回、サオリの他に、2つのプロジェクトのバティックの作品に注目が集まってきたというのは、より多くのプロジェクトがうまく運営出来る手助けとなる可能性が出てきた。
とはいえ、まだ、約20のプロジェクトのうち、5つしか取り扱えていない。そのうち、いろんなものが扱えるようになればいいんですけどね。

そして、これから、日本の夏にかけて売れてくれれば。現地のシーズンオフで観光客の減るカオラックの工場も少しは助かるだろう。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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