タイの国土は広い [2006年08月09日(Wed)]

12日まで、鎌倉・由比ヶ浜のリトルタイランドのナイトバザールにて、津波復興住宅で行われている自立支援プログラムで作られた民芸品を扱う”TSUNAMI RECOVERRY CRAFT SHOP”を開いています。このリトルタイランドには、たくさんのタイ料理の店が出店しています。そして、それぞれの店毎に個性があります。個性の要因の一つは、イサンから南部まで様々な出身地の方がいるからです。
タイの国土は日本の1.7倍もある。日本でも各地それぞれの気候や文化が違うように、タイにも当然それぞれの気候が違うとともにそれぞれの文化がある。
タイ料理店が並ぶ事でごく一部とはいえ料理を通しその文化の違いを感じる事ができる。
しかも、テーブルは共用なので、一つのテーブルで、いろんな店の料理が食べられるというのもなかなか楽しい。
それが人気の秘密の一つで、様々な要素がからまりあい、このリトルタイランドも4年目も続ける事が出来ている。

そのおかげもあり、週末はお店はとても忙しく、ついにこの土曜日の夜は、厨房がパンク状態。さらにゴミもバンク状態となった。
余談ですが・・・タイ・カオラックの民芸品の一部に、日本オリジナルの商品があり、それが「マイ箸セット」なのだが。出店している店のスタッフの方がこのゴミが溢れる様子を見て「マイ箸セット」を買ってくれるという現象が発生。
そんなことで、週末にガンガン儲けたけど、一方で疲れ果てたタイ人スタッフは、月曜日はほっとしているようだ。
今日は、月曜日は王様の誕生日の曜日でもあり、黄色い王様の在位60周年マーク付きのシャツを着ていったので、タイ料理店のお店の方は大喜び。そのお店の店員さんの何人かもマーク付きの黄色いシャツを着て張り切っている。そして「おめでとう」と声を掛け合う。
ちなみに、どの店も黄色いシャツを着ていなくても、店員の多くは在位60年リストバンドをしている。
やはりここは、リトルタイランドだ。

参考までに、曜日と色の一覧表
日曜日 赤色
月曜日 黄色
火曜日 桃色
水曜日 緑色
木曜日 オレンジ色
金曜日 青色
土曜日 紫色

自分の生まれた日の曜日の色をマイカラーにしたり、曜日に合わせて服装を着替えるとオシャレです。
着ている服装を見て、撮影した曜日が分かるぐらい、曜日に合わせて服装を着替えている人も多く。エアコンが普及している職場では、肌を白く見せるために、黒い生地の服を着る傾向があるのですが、黒との組み合わせで着ている人も多いようです。
なお、日本の色名から思い浮かぶ色とちょっとずれているものもあるので、同じ色でもその微妙なニュアンスを感じ取って服装に取り入れるとタイ風オシャレ度も増すように感じます。

話は、また脱線しますが、プミポン国王の服装をチェックしてみると、黄色がイメージカラーとはいえ、薄目の黄色を使っているケースが目につきます。王様が移動に使うマイバッハのリムジンも品の良い薄い黄色のメタリックです。この塗装はおそらく特注だと思います。
そして、王様が登場すると、演出として王様が黄色く輝くように照明が焚かれるわけですが(ここで会場がどよめく)、おそらく、黄色いフィルターをつけていると思われるます。
以前、故鈴木その子が、美白の演出のために出てくると、専用の照明係が鈴木その子の直前を歩きハレーションを起こすぐらい照明を焚いていましたが、変な言い方ですが、これと同じような事をしているようです。

話は、激しい週末を終えたリトルタイランドの話に戻ります。
鎌倉の地元の人は、観光客の多い週末は出歩かずに、家でゆったりとしているという傾向があるのですが、平日にこのリトルタイランドに遊びに来ます。
日曜日のお客さんは、すでお金を使い果たしていたり、早く家に帰ろうとして、ナイトバザールには見向きもしないのですが、平日に来る地元の方は、ゆったりとお店を冷やかしてくれます。わたしのような民芸品の店からすれば、人が多いより、緩く冷やかしてくれる方が都合が良い。
夏の期間とはいえ、毎日、海の家リトルタイランドのタイ人スタッフも、地元民と化していて、お仕事の合間にナイトバザールを冷やかしに来ます。
そして、そんなことでタイ・カオラックの復興住宅街で作っている民芸品をとても気に入ってくれて買ってくれました。
買ってくれた方は、早速サオリ織りのバッグを身に着けてお店で働いています。

実はこの買ってくれた方は、タイのどこで作っているのか地名を言っても分からないようでした。
タイの国土は広いので、北部や東北部や東北部そしてバンコク近郊に住んでいる方からすれば、パンガー県やラノーン県というアンダマン海側の事は知らないのです。
おそらく、東京や東北や北海道の人が、鳥取県や島根県や佐賀県の事を知らないという事と似たことなのだと思うんですが、それ以上に国土の広いタイでは、もっと顕著に表れても当然だ。

そういや、北部や東北部に住んでいる人からすれば、一生海を見ることがない人も多いそうだ。
タイ映画「デック 子どもたちは海を見る」(原題「イノセント」)や「怪傑ブラックタイガー」などの作品でも、設定として一生海を見ることがない人がいるという事が前提となっている。
リトルタイランドという企画で、鎌倉の由比ヶ浜で仕事をしているが、タイ人スタッフの中に、タイの海見たことがない人もいるのではないかという気がしてならない。

そんなことで、リトルタイランドという小さな海の家で、タイという国の大きさを感じております。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]