人身売買の根を考える [2006年08月11日(Fri)]

8月10日の朝日新聞朝刊東京版に、タイフェスティバルや天の浮舟でご一緒した「人身売買に立ち向かう会”てのひら”」が紹介された。

朗読の読み聞かせワークショップは、アースデイ東京やタイフェスティバルで実演していたので、知っている人もいるかもしれませんが。
売春宿で出会った二人の少女が、将来の事を話すのですが、一人がエイズで亡くなってしまうというお話しです。
今のタイでは、国策でHIV対策を強化しているので、ヘタすれば日本より安全というぐらいですが。しかし、ちょっとしたことで多額の借金を負わされたりして、人身売買という裏ルートに乗ってしまうと、国家の政策やコミュニティによるHIV予防などは役にはたたなくなってしまいます。
しかも、HIVが流行ったことが、処女性を求める傾向に拍車をかけ、児童買春を増加させる事に繋がっているから困ったモノです。
いまは、タイ国内での児童買春も国際化していて、ラオスやベトナム、ミャンマーの子どもが大国内に連れてこられて、売春させられている割合も増えているようです。
どのようにすれば、こういう事が減るんでしょうかね。

歴史を辿ると、タイ国内の性産業が発展するのは、ベトナム戦争の頃なんですよね。
兵隊の性の処理ということで、産業が発展し出すわけです。
鎌倉の由比ヶ浜の海の家で、10年ぐらい出店している人に聞いたら。横須賀に空母が着くと、由比ヶ浜で暴行される女性が増えるのだそうだ。横須賀でそうだから、沖縄はもっと大変だという事が予想される。その性犯罪を押さえる方法として、片一方では規律を、そしてもう片一方で性産業が必要となってくるんでしょうね。
元日本兵から聞いたのですが、日本が中国に出兵した70年ほど前に、やはり、そういう性処理をする所があったのだそうだ。中には、商売にもかかわらず異様に無愛想なハングル語を話す性産業の施設があったのだそうだが。あくまでも状況証拠でしかないが、強制的に連行されてきていたから無愛想だったのではないかと仰っていました。
だからといって、軍隊が来たから、性産業が発達したとも言えない気がするんですよね。
軍隊は、男性を集めた上に極限の状態に追い込むという異様な集団で、その中でも異様な性欲の持ち主は少数派だとしても、グループダイナミクスから、多くの人に波及してしまう事や。旅の恥はかきすてではないが、異国の地に集団で行ってしまうと、気が大きくなってしまうんでしょうね。地域コミュニティとコミットしていない集団が相手を人と思わないという感覚から逸脱行動を起こすんでしょうね。これが、場合によっては暴行であり、場合によってはゴミのポイ捨てかもしれない。
これは、参勤交代という仕組みの中で、男性だけが異国である江戸という都市に集まるという現象がおき、軍隊の場合と同じようなこととなり、江戸というか東京に性産業が発展したのではないかと思うんですよね。
軍隊の話に戻ると、いまなら、あまり報道されていないけど、イラクに出兵している人が、現地の人に暴行してしまうなんて事もけっこうあると予想されます。そうあってほしくないけど、日本の自衛隊の人が、ついついってこともあてもおかしくない状況だと思うんですよね。人間の恐ろしさの一つだから、悪いことには変わりないけど、ついついやってしまう環境に追いやったことが主原因なのだから、やったからってこの人を100%非難出来るわけではないと思うんですよね。
暴行してしまうと、現地に住んでいる人に反感を買われるわけですから、統治する側としてはよろしくない。だから、やたらと暴行しない方法を考えるわけです。
その状況を解決する方法は、アメとムチがあり。むやみに暴行しないで、セックス出来るしくみ、つまり売春出来るようにする仕組み作りと、規律で縛るって事なんでしょうね。それで、性産業が形成される。
一度、産業になると、戦争が終わり兵隊がいなくなっても、産業として残る。しかも、一応、観光収入の一つになってしまったら、完全に押さえ込むわけにはいかない。
もう出来上がってしまったモノは、元に戻せない。
このあたりが、人身売買であったり、児童買春の問題解決の難しさだと思う。

そうそう「てのひら」が読み聞かせをしている本の話なんですが。

それにしても、本は題名で売れるかどうかが決まるが。
副題と本題を入れ替えたらもっと売れると思うんだけどなあ。

こどもの権利を買わないで
プンとミーチャのものがたり

著者:大久保真紀 /森野さかな
出版社:自由国民社
サイズ:絵本
発行年月:2000年01月
本文:日英両文
ISBN:4426891019
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円)

[CANPAN blog STILL ALIVE より]