ヤシの木から転落-南の島で遊んで暮らそう [2006年10月20日(Fri)]

プーケットにある、日本人とタイ人のハーフの子ども達のための日本語補習校の校長先生についての新聞記事が掲載されました。
ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE」でも触れたのですが、プーケットには多くの日本人とタイ人のハーフの子ども達が住んでいて、日本語の学習をしています。
なぜ、タイで日本語をと思われるかもしれませんが。それは母語の育成が大切なのだからです。母語は、その人の考える思考の柱となるものなので、母語がしっかりとしていて、ちゃんと筋道を立てた論理的な思考が出来ることが社会生活に役立ちます。(逆に、母親が英語が出来ないのに、赤ちゃんや幼児に英語ばかり学ばせていると、英語も日本語もどっちつかずの子どもとなり、論理的な思考力が低下する危険性がある。小学校から英語を必修化する動きに対して反対する動きは、このあたりを根拠の一つにしているようです)
子どもの母語は、ほとんどは母親の言語が母語となりやすいのですが。一昔前は、タイ人女性と結婚する日本人男性が多く、子どもはタイ語を母語とするので、比較的タイで生きていく生活には問題が少ないのですが。最近の傾向として、日本人の妻、タイ人の旦那というケースが増えているのですが。この場合、子どもの母語が日本語になるケースがある。そうなると、ちゃんと日本語を教えないと、生きていく力が弱くなってしまうのです。
とはいえ、日本語よりタイ語の方が簡単ということもあり、子ども達は、タイ語の方が得意な場合が多いのですが、この場合は、ママがタイ語をきっちり使える必要が出てくるそうです。子どもと一緒に他国語を覚えれば比較的楽だという話もあるので、そうすれば楽なんでしょうね。
また、子ども達は、日本とタイとの二重国籍なので、どちらの国籍を選ぶかと言うとき、日本を選んだ場合、日本で生きていく力が必要となります。だからこそ、日本語学習が必要になってくるわけです。
そんなことで、タイ人と日本人のハーフの子どもが日本語を学ぶ必要性があるのですが。
津波の後、一度、生徒数が減ったのですが。通う子どもが減った原因が経済的なことだという気づきがあり、学費を下げたら、生徒数が30人ぐらいから50人ぐらいにドバッと増えてしまい。クラスも4クラスから6クラスに増え。旅行代理店に間借りしていた日本語補習校が手狭になってしまったのです。
そこで、校舎を作りたいという夢もあり「南の島で遊んで暮らそう!」って本を出して。その売り上げで校舎の建設をしたいのだそうです。
今回の新聞記事は、この日本語補習校の生徒に日本の文化に触れさせるということで、日本に留学する先を求めて、来日(帰国)した時に取材をしてもらいました。
それにしても、キースリチャーズと一緒に載るとは・・・・
やるなぁ

 

朝日新聞夕刊東京版2006年10月14日掲載
[CANPAN blog STILL ALIVE より]