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雨と津波 [2006年12月26日(Tue)]

雨と津波 [2006年12月26日(Tue)]

東京での津波2周年イベント2日目。昨日の1日目は、即席の参加ミュージシャン全員参加のセッションが披露されるなど、無茶苦茶盛り上がりました。今日は朝から冷たい雨がずっと降っている。
こんな日にイベントを行うのは、集客にはすごく不利だが。ただでさえ、立て続けに開催された忘年会、クリスマスイベントの疲れも溜まっているだろうが、この日にイベントを行うことに意味がある。
さて、そんな日に、アチェやスリランカの津波被災地が大雨による水害が発生しているというニュースが流れてきた。どの災害もそうだが、災害からの復興は、いわゆる弱い地域が遅れる傾向がある。遅れる傾向というより、もともとあった問題がより深刻になって出てくるケースも多い。
また、復興を急ぐあまり、被災した人のニーズより、支援を提供する側の論理で話を進めたために、発生する問題も発生しているようだ。予算が無いからという、ことで高床式に出来なかった復興住宅が水害にあったという。
インドネシアのバンダアチェとは気候が逆なので。タイは乾季、スマトラ島は雨季となるので、完全に一緒にすることはできないとはいえ。タイ・パンガー県の復興住宅をみたのだが、高床式のものがけっこうある。また、復興住宅街のすぐ近くに沼があるところもあった。いわゆる熱帯地域では、常に水害の危険性があることを指している。
金銭的理由で実施できないというのはわかるが。目的を達成できないことをしたおかげで、もう一度、災害に会うというのは、無駄が多いような気がする。
2年前の津波は、もう忘れてしまっている人も多いだろうが、何十万人という方が亡くなるなど、衝撃的な内容だったこともあり、世界中からお金が集るなど支援が集中した。
しかし、単なる水害ということでは、ニュースになりにくく、お金などの支援が集まりにくい。
また、復興住宅が出来てしまうなど、ある程度の成果になってしまってからは、もう一度支援のためにお金が必要だといいにくい面があり。それは、住民のニーズに応えていない復興事業にも同様なことが発生し、再び、復興事業をするための力不足が発生する。
災害だけでなく、様々な出来ごとによる被害は、その社会の弱いところに起こりやすい傾向がある。今回、報道された、高床式をあきらめるようにと言ったNGOも、プロジェクトを実施するだけの力が無いいわゆる弱い部分に属すると考えられるだけに。弱い部分が再び災難にあうということとなってしまったのであろう。
その一方で、調整に手間取って、予算が使えていないところもあるといいます。
どのようにすれば、必要な人に、必要な分だけ、支援をすることが出来るのでしょうか。

津波2周年企画
TSUNAMI 2nd Anniversary cafe tour
SABAAIDEE TSUNAMI THAILAND
映画と写真と民芸品で綴る、報道されない津波からの復興
ミニ・ライブつき
http://ideaeast.jp/sabaaidee2006/

当日入場可能。

12/25.26 東京・新宿 andZONE http://www.andzone.com/
160-0004 東京都新宿区四谷4-28-4 YKBエンサインビルB1
T/F 03-3341-0849

開場 15:00 開演19:00
入場無料 ライブ・上映会をご覧になる方は2000円
◆出演
12/25 あだっち(ディジュリドゥ) 岡さやか(シンガーソングライター)、感謝、あーちゃん(フラダンス)。
12/26 岡さやか(シンガーソングライター)、 あだっち(ディジュリドゥ)、 伊藤 虹 他

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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