今年はフェアトレードが注目されるかも [2007年03月29日(Thu)]

この3月の新刊書を見ていて気がついたのだが、フェアトレードの本が2冊別の会社から出版されたのだ。フェアトレードというのは、ただ資金的援助をするのではなく、適正な価格で商品取引を継続することで、南の国々の持続的な生活向上を支えることを目指す、買い物を通してできる身近な国際協力のかたちで。ヨーロッパを中心に1960年代から本格的に広まり、現在では数千店舗のお店が世界中に開かれています。
そして、1997年にフェアトレードであるという事を認証する世界統一のマークを作ろうということで盛り上がり。日本では、1998年に「フェア・トレード」という本が出版され、日本にもちょっとしたフェアトレードブームが起きました。
しかし、それから、しばらくコーヒーを通してフェアトレードについて書かれた本が数冊発売されましたが。フェアトレードについて全貌が書かれた本が2004年まで日本では出版されていませんでした。
それからしばらく間をあけて、ここにきて、いきなり、毛色の違う2冊の本が出版された。
ひとつは、ここ2.3年でフェアトレードという言葉が市民権を得てきたということもあるだろう。去年テレビ番組で、カカオの問題について放送されて大きな反響がありました。シーズンが終わって品切れ気味になっていたフェアトレードチョコレートを買いあさる人や、アフリカにお金を送りたいとかいう人が現れるという現象が起きました。
まあ、さすがに「あるある」とか「おもいっきり」「ためして」ほどの勢いはありませんでしたが・・・。
またコーヒーや紅茶好きには、フェアトレードコーヒーに美味しいものが多いことが知れ渡ってきて、それもフェアトレードという言葉を知らしめることになったと思います。
しかし、やはりフェアトレードについて全貌を説明する新しい本が無かったんです。
そういうこともあって、ここに来て出てきたという感じです。

参考 1998年に出た本 と コーヒーとフェアトレードの本

フェア・トレード
公正なる貿易を求めて
マイケル・バラット・ブラウン/青山薫|新評論|1998年 04月発売
単行本|ISBN/JAN:9784794804006
本体価格:3,000円(税込:3,150円)

フェア・トレードとは何か
著者: デイヴィッド・ランサム /市橋秀夫
出版社: 青土社
発行年月: 2004年11月

コーヒーとフェアトレード
村田武|筑波書房|2005年 02月発売
単行本|ISBN/JAN:9784811902753
本体価格:750円(税込:788円)

コーヒーと南北問題
「キリマンジャロ」のフードシステム
著者: 辻村英之
出版社: 日本経済評論社
サイズ: 単行本
ページ数: 269p
発行年月: 2004年02月

どういう風に毛色が違うかというと、一冊は、素人に解りやすく作った本で、もう一冊は、日本経済新聞社から出たということで、研究職やビジネスに携わる人などをターゲットにした本です。

こちらが素人向け

フェアトレード@life
お買い物でイイことしよう
藤原千尋|春秋社|2007年 03月発売
単行本|ISBN/JAN:9784393332665
本体価格:1,700円(税込:1,785円)

私の情報網では、この本以外にもこういう本を出そうという動きがあるようです。

そして、こちらが、もう一つのタイプ。
最近の傾向としては「フェア・トレード」と表記せずに「フェアトレード」と表現している。
これも、フェアトレードというものが市民権を得てきた証なのでしょう。

フェアトレード
格差を生まない経済システム
ジョーゼフ・E.スティグリッツ/アンドリュー・チャールトン|日本経済新聞出版社|2007年 03月発売
単行本|ISBN/JAN:9784532352516

本体価格:2,200円(税込:2,310円)

素人向け、玄人向けの両方が出版されることで、今年は「フェアトレード」に対する意識の高まりがありそうな予感です。

是非、この機会に、これらま本を読んでみて「フェアトレード」というものがどのようなものかという事を知ってみるのもいいでしょう。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]