そして「きのこの森」へ [2007年06月19日(Tue)]

夕張の地を訪ねると、朽ちていくものが数多くある。
その一方で、観光開発など以外に、新しく創造的なものを作ろうという動きもある。
しかもそれは、自治体や政府や企業に頼るものではなく、自分たちの身の丈で、自分たちの理想を実現しようとするものだ。

それが「きのこの森」構想だ。

夕張に残された最大の財産といえる自然と親しみながら、支援が必要な仲間と支援をする仲間とがいきいきと創造的な生活を過ごせる場所にしたいのだそうです。

「きのこの森」の予定地に連れて行ってもらった。
ここは、かつて炭住街だったが、炭鉱を撤退するときは更地にして返すという企業と自治体との間の取り決めなどがあり、現在、わずかな民家を除いて更地になっている。

そのおかげもあってか、自然が戻ってきている。
そこには、水芭蕉の群生地があったり、かつて誰かが植えたルピナスが野生化し一面に生えている。

タイの津波の被災地に行った時にも感じたのだが、自然のパワーはすごい。
ここ、夕張の自然もパワフルである。

しかし、人間だけを見ると、人が豊かになる仕組みの副作用なのか、復活がしにくい仕組みがなんとなく出来上がってしまっている。

その一方で、大変なことが起きているにしても、そこに住んでいる人は、必ずしも不幸ではない。そんな姿を目にする。
ありのままを受け入れ、自分で出来る事をすると、小さな結果として、おのずと小さな幸せが訪れる。そんなことがそうさせているのかも知れない。

大きな夢を持つことは、決して悪いことではない。
豊かになることも、決して悪いことではない。

しかし、その夢の持ち方や豊かさによっては、多くの人を不幸にさせる事もあるし、夢が実現出来ないことにより自らも不幸になることもある。

この場所でカヌーを漕ぎ出せるようになるという夢は、決して誰もが不幸になる事のない夢のような気がしてならない。
それは、この夢は、地に着き、人として、生命として、本当の豊かさがあるように思えるからだ。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]