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鉱山の救出チームが活躍 [2007年08月20日(Mon)]

鉱山の救出チームが活躍 [2007年08月20日(Mon)]

8月15日に起きたペルー地震の被災地で、鉱山の救出チームが活躍しているとのことが新聞報道されていました。南米の国には、多くの鉱山があって。そこの救援チームがペルーの被災地の救援活動に加わっているというのだ。
Jレスキューという雑誌の最新号に、日本には瓦礫の下から人を救出する本格的な訓練施設がいままでなくて。最近、兵庫県の三木市に出来たそうなのだ。それだけ、瓦礫に埋まった人を救出するのには専門の知識がいり。救出中の医療行為なども含め体制づくりが難しいそうだ。
日本では橋が落下した話ばかりで、あまり報道されていないが、残念ながら今月に入って、大きな炭鉱事故が相次いでいる。
アメリカでは2件の炭鉱事故があり、そのうちユタ州の事故に関しては、米国では連日救出作業が報道されるなど、かなりの注目を集めている。
また、17日に起きた、中国の炭鉱浸水事故では、鉄砲水が炭鉱に流れ込み172人が閉じこめられている。
それだけ鉱山は危険な職場なのだ。
日本は、資源が少ないということもあるけど、多くの資源を海外に依存し、お金で資源だけでなく危険性も支払った形になっている。
もしかすると、日本でがれきの救援体制が意外と軽んじられてきたのは。防災技術や土木技術が発達し災害が回避されためんや、国内の鉱山などを閉鎖し危険性を支払ったことで、昔が十分であったとは思えないとはいえ、産業がなくなるとともに救援体制もなくなったことが影響している面もあるかもしれない。
鉱山を閉鎖して長い時間が経っているため、経験者の高齢化が進んでいるとはおもうが。もしかすると、鉱山で働いた経験者の知恵が災害時に役立つかも知れない。
防災の活動の一環として、事故に巻き込まれた方ではなくても、鉱山の経験者の体験談を聞くというワークショップもありかも。
それだけ、日本の都市は、危険から離れているために、危険から回避するチカラを失っているかも。

最後に、ペルーの地震及びアメリカや中国の炭鉱事故において、お見舞い申し上げます。

参考

ペルー地震、「モグラ部隊」捜索に一役 死者540人に
2007年08月19日21時27分 朝日新聞
ペルーのバグネル国防相は18日、ペルー地震の死者が540人になったことを明らかにした。AP通信が伝えた。被災地には救援物資が届き始めたが、郊外には物資が行き届いていない。行方不明者の捜索作業が本格化するなか、各国からの救援部隊に交じってアンデスの鉱山から派遣された救出チームも活躍している。

ペルー地震の被災地では、各国からの救援部隊も参加して行方不明者の捜索が続いている=18日、ピスコで
援助物資が届かないことに怒り、自動車道を封鎖した住民たち=18日、イカ郊外で
最大の被害が出たとされるピスコ市内には、周辺の南米各国から駆けつけた救援部隊の姿が目立つようになった。

1階部分が完全につぶれた市内のホテルでは、頭に懐中電灯をつけた作業員が、余震が続く中で生存者を捜していた。約1000キロ離れたペルーの金鉱山から駆けつけたバリック社の救出チームだ。

鉱物資源が豊富なペルーで、鉱山企業は落盤事故などのために救出チームを備えている。消防士から転身した人が多いという。地元紙は彼らを「モグラ部隊」と表す。

バリック社のチームは地震発生から約24時間後の16日夜に到着した。アーロンさん(30)は「鉱山での事故と倒壊家屋からの救出作業は基本的に同じだ」と話す。

18日までに4カ所で捜索した。10人を発見し、9人は死んでいた。1人は崩れた壁の下で助けを待っていたという。「1人でも助けられて、胸がいっぱいになった」

一方、救援物資が十分に届かない郊外の住民は不満を募らせる。18日には主要な自動車道が住民によって封鎖された。住民たちは「水がほしい、援助がほしい」と声を合わせた。封鎖に加わった農家のエステル・コニシアさん(23)は「水も食料もない。なのに援助物資は私たちの前を素通りして都市に行くばかり」と怒った。

道路沿いには「毛布をください」などと大書した紙を車に向けて掲げる人も目立ち始めた。

中国炭鉱浸水事故 行方不明者180人を越える
2007年08月18日 22:03 発信地:新泰/中国 AFP

【8月18日 AFP】中国東部の山東省(Shandong)新泰市(Xintai)の炭鉱で17日に起きた大雨による坑内浸水事故で18日、行方不明になった作業員らは180人以上になった。

同省炭鉱安全管理当局責任者によると、坑内に閉じこめられている作業員らが救出される見込みはほとんど無く、家族は最悪の事態を想定しているという。

当局の発表では、事故発生当時、坑内で756人が作業中で、584人が救出されたが残る172人の行方が分からなくなっている。さらに近くの炭鉱も浸水し86人は脱出できたが、9人が行方不明になっている。

雨は当日の夕方いっぱい降り続き、18日になっても止まなかったことから救助活動は難航した。現場には国家安全生産監督管理総局(State Administration of Work Safety)の幹部が救助活動を監督するため駆けつけた。

救助対策本部の発表として国営新華社通信(Xinhua news agency)が伝えたところによると、18日の朝までに地下坑内は全域が浸水した。

当局は周辺の炭鉱に作業中止命令を出し、労働安全監視当局は大雨による洪水に備えて予防措置を取るよう緊急通告を出した。

事故が起きたのは北京(Beijin)から南に450キロの新泰市にあるZhangzhuangt炭鉱で、新華社通信によると、大雨による洪水で近くを流れるWen川の堤防が決壊し、鉄砲水が発生。炭鉱の古い立て坑から、地下坑内に大量の水が流れ込んだ。

軍と武装警察、炭鉱作業員合わせて2000人が動員され決壊した堤防の修復にあたっている。(c)AFP/Joelle Garrus

救助隊員3人が死亡、救援トンネル事故で ユタ州炭鉱崩落
2007.08.17
Web posted at: 16:05 JST
– CNN/AP

米ユタ州ハンチントン(CNN) ユタ州中部のグランドール・キャニオン炭鉱で8月6日、坑道が崩落、作業員6人が閉じ込められた事故で、救助用トンネルを掘削していた16日夜に坑内が崩れて捜索隊員3人が死亡、少なくとも6人が負傷した。同州政府当局者が述べた。

16日夜の崩落の原因は不明だが、救助隊員が使用していたトンネル掘削装置による振動が原因の可能性がある。捜索隊員は炭鉱がある山の頂上部分などからトンネルを掘っていた。

この崩落事故を受け、作業に当たっていた救助隊員全員が一時退去した。作業の再開時期は不明。

炭鉱作業員6人は深さ約450メートルの坑内に閉じ込められているとみられる。安否は不明。

炭鉱落盤事故、救助を中止=作業員6人はなお不明-米ユタ州
2007年8月18日(土)06:23

【ロサンゼルス17日時事】米ユタ州のクランドールキャニオン炭鉱で大規模な落盤により作業員6人が坑内に取り残された事故で、連邦政府の鉱山安全対策当局者は17日、坑内での救助活動を無期限延期することを決めた。

今月6日に落盤事故があり、6人が地下450メートル付近に閉じ込められた。その後、懸命な救助作戦が展開されたが、16日には救助用トンネル掘削中に新たに落盤事故が起き、救助隊員3人が死亡、6人が負傷。これ以上の二次災害を防ぐため、救助作業を事実上断念した。

[時事通信社]

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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