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自衛隊への素朴な疑問 [2007年08月21日(Tue)]

自衛隊への素朴な疑問 [2007年08月21日(Tue)]

– 災害系ボランティア情報 ブログ-「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」の自衛隊への疑問 [2007年08月20日(月)] という記事があったのですが。確かに、自衛隊さんは被災地に来て頑張ってくれているのに、見ていると疑問に思えることってたくさんありますよね。
12年前の阪神間も、毎日通勤?してきて渋滞を引き起こしていたりしていました。
それに車両がでかいってのも、軸重が増えるので、道路を傷めないかという心配をしてしまいます。
これは、やはり専門の部署ではないことが原因となっている気がします。

そもそも論になってしまうんですが、自衛隊にしても自衛隊法があって、災害があったとしても自由に動けない部分もあるようです。それだったら、防災担当の特命担当大臣とかでお茶を濁すのではなく、総務省の下に災害専門の省庁と部隊をつくって、地方自治体と横断的に対応した方が、広域災害においていいように思うんですよね。
タイは、日本の総務省や内閣府にあたる内務省というのがあって、そこに地方行政支援の部署として自然災害専門の部署があり、そこで対策するようにしています。
日本ではあまり伝えられていませんが。かなり対応が早いし。仮設住宅も、コンテナを組み立てたらおわりぐらいにユニット化されていて、日本のプレハブより丈夫で使い回しもきいて、素早く設置出来るものを持っている。
そこまで、トータルにやって。人出が足りないとき、その指揮下に自衛隊員が動くという体制の方が合理的だと思うんですよね。

 

タイの仮設住宅

軍事行動を想定した車両などを使っているから、こういう疑問もわいてくる。防衛という軍事行動を想定しないしくみにやらせれば、こういう事って減ると思うんですよね。
隊員さんたちは現場で頑張っているだけに、変な疑問を持たれないようなシステム作りが必要かと思います。
自衛隊ありきで、システムを考えると、延々とこの問題は解決しないので、自衛隊は災害救助をするという枠を一度外して。どのようにすればスムーズかを考えて、システムを最初から組み直すことが必要かと思います。まあ結果として自衛隊が災害救助をする事になるかもしれませんが、そういうプロセスを踏まずに、現状を追従した形で進めていくと、つぎはぎだらけ、矛盾だらけのしくみが無闇に増幅していくということになると思います。

とはいえ、暑い中、頑張って現場で働いている隊員のみなさんご苦労様です。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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