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Tsunami Craft Centre 閉鎖に [2007年09月22日(Sat)]

Tsunami Craft Centre 閉鎖に [2007年09月22日(Sat)]

さきほど情報が入ってきたのですが。
雨期に入り閉店していた、タイ南部パンガー県にある、ツナミクラフトセンターが今月いっぱいで閉鎖となる事がわかった。

 

ツナミクラフトセンターにて

ツナミクラフトセンターは、心のケアなどで作られた製品を、売っていくことで、支援する仕組みとして設立された。
多くの支援事業は、ものを作るということに対しては支援はするが。実際の商売となる、販売には、公的機関やNGOがなかなか支援するわけに行かず。在庫が増えていった。
その様子を見ていた、イギリス人のカレンさんが、流通を支援する仕組みとして設立した。

また、津波被災地の各地でバラバラに行われている心のケアなどの民芸品作りのプロジェクトが、横の連携をするためのコアとなる施設として始まったお店です。
この横のつながりがあってこそ、情報やノウハウがシェアされ、出来上がる製品の品質が良くなっていくんです。

設立当初は、まったく販売手数料をとらず、全て、各プロジェクトに還元していました。
そのうち、維持するために、売上の15パーセントを維持費として経営していました。

4月に最後に行ったとき、お客さんの入りが少なくて、これではやばいのかと思って「招き猫」を置いたのですが。家賃には勝てなかったようです。

わたしの取り扱っているツナミクラフトは、このセンターとの取引から始まったんですが。
この店を応援したいと思ったということもあったんです。

わたしにとって困ったことは、急激なバーツ高に対し、去年の12月にタイ中央銀行は、外貨規制引き、日本からツナミクラフトセンターに送金出来なくなりました。
順調に進み掛けていた頃に、そうなったんですよね。
送金したとしても、30パーセントを、跡で返してくれるとはいえ、1年間タイ中央銀行にとられてしまうのです。

15パーセントの販売手数料しかとっていないのに、30パーセントを塩漬けにされたら、たまったものではないです。これは、募金もしかりです。

本当は、この店が輸出業として登録してしまえば、貿易として認められ、送金出来たのですが。ボランティアで始めた手作りのお店だけに、輸出業の申請手続きがわからなくて、手続きが出来なかったのです。お金が在れば、日本で言う行政書士みたいな人に手続きをさせることが出来るのですが、そうはいきませんでした。
それ以前に、田舎暮らしをしていると、世界情勢やタイ政府の動きが今ひとつ理解出来ていないようで、金融政策のために、中央銀行が規制をかけたという事を理解してもらうのにも時間が掛かりました。それだけ、現地の人には事の重大さが理解されていませんでした。

私は仕方がないので、銀行を使っての送金が使えないので、何度か現地に行き、直接キャッシュで支払ったりしました。しかし、タイを往復するのはこちらとしても大変です。

そんなこともあって、製造現場との直接取引を始めました。あるプロジェクトは、外国に口座を持っていたので、そこに入金する方法で解決しました。また、あるプロジェクトは、日本と往き来している人がいたので、連携をとりました。
しかし、最後に残ったのが、ツナミクラフトセンターだったんです。

自分だけが原因ではないとは思いますし。送金出来ていたら家賃が払えたかはわかりませんが。
思うように送金出来なかったのはほんとに悔しいです。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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