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ミャンマー情勢が気になる [2007年09月28日(Fri)]

ミャンマー情勢が気になる [2007年09月28日(Fri)]

日本人カメラマンが亡くなり、日本も他人事ではなくなったミャンマー情勢ですが。
気になりますねぇ。
亡くなった方がカメラマンということで、職業柄、他人事ではないという部分もありますが。
お坊さんたちは、毎日、托鉢をして歩くので、庶民の暮らしがわかるんですよね。
一般の人が反政府的な動きをすると、兵隊がその気になったら、一気にとっつかまえてしまうんですが。お坊さんならそうはいかないということで、民衆に代わってお坊さんがデモをしたわけですが。大きな事になってきました。
事が大きくなったのは、お坊さんたちがアウンサンスーチーさんに会った事が、引き金になっています。
アウンサンスーチーさんのお父さんは、ビルマ建国の父といわれています。建国の父といっても、建国の前に31歳の若さで亡くなっています。
日本で言えば、ちょうど幕末の吉田松陰、高杉晋作、坂本竜馬のような感じです。
幕末に夜明けを見ることなく、若くして亡くなった英雄たちは、日本で人気を誇っているわけですが。それと同じようにアウンサンスーチーさんのお父さんもミャンマー人にとって絶大な人気があり。娘もその人気を継承しているわけです。

#アウンサンスーチーさんのお父さんは、当時イギリス領インドの一部にされていたビルマから、日本軍と組んでイギリスを追い出し。しばらくして、日本がビルマのためによくないと気づいたら、今度はイギリスを味方につけて、日本軍を追い出し。結果としてビルマの独立にもっていったわけですから。そうとうしたたかです。

ただでさえ、庶民に尊敬されているお坊さんと、アウンサンスーチーさんがタッグを組んだということとなると、そりゃ盛り上がっちゃいますよね。しかも、人気タレントまで、お坊さんに協力したのですから大変です。10万人もあつまってしまいます。
ただ、気になるのは、民主化をしようとする人たちと、国民の生活というレベルから政府のやり方に異を唱えているお坊さんとは、反政府活動の目的がちがうんですよね。
もし、このデモがきっかけに、いまの政権が追い出されたとしても。新しい政府はどうなるんでしょうね。

とにかく、かなりの流血事件になっているので、どうにか人の命を奪わない解決をしてほしいものです。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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