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アジアチャンピオンの意味 [2007年11月15日(Thu)]

アジアチャンピオンの意味 [2007年11月15日(Thu)]

浦和レッズがアジアチャンピオンズリーグで優勝しアジアのトップチームになりました。
個人的には、一度J2に落ちてはい上がったチームが日本で始めてこの栄冠を取ったということは非常に意味があると思います。

アジアの頂点というのは、実はとてもすごいことなんだと思います。
貧しい所でも、どんな田舎でも、けっこうサッカーやっているんですよね。

たとえば、津波の被災地を歩くと、よくサッカーをしている姿を見かけます。

こちらは、石けんを作っているタレノーク村のサッカーゴールです。

おそらく魚取りの網と木で手作りをしたサッカーゴール。
ピッチはボロボロ。
背景には掘っ建て小屋のような建物がたくさんあります。
奥には津波警報システムの鉄塔と、山が削られたところには津波の時のための緊急避難施設が建設されています。
こんなところでも、サッカーを楽しんでいる人がいる。

下の写真は、iTVビレッジという復興住宅街にあるグランド。

復興住宅街でもスポーツが奨励されていて、住宅街の真ん中にグランドがあり、サッカーができます。その他に、大きな屋根の東屋があり、そこでは毎夕エアロビクス教室が行われています。
日本は高齢化が進んでいて、特に復興住宅に高齢者が集まりやすいということもあり、日本の復興住宅のイメージとはえらく違います。

こういうたくさんのスポーツ愛好者が居て、クラブチームが存在し、そしてそのチャンピオンになったというのはすごいことです。

とはいえ、今の日本って、走ったり自転車に乗っている人以外、平日から町中で平気でスポーツをしている人なんてみかけません。
確かにチャンピオンを生み出した国なのですが、スポーツの裾野が広がっていない。
だから、いまいちアジアのチャンピオンであることの素晴らしさが今ひとつ多くの人に感じられていないのではないかという気がする。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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