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知らないうちに・・・・ [2008年03月01日(Sat)]

知らないうちに・・・・ [2008年03月01日(Sat)]

見出しのタイトルでは本当の恐ろしさがわからない記事がありました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080301-OYT1T00216.htm
日本の輸入食料、海外産地は水427億トンで生産

日本への食糧輸入に伴って生じる輸出国の水使用量が、1年間の合計で約42・7立方キロ・メートル(427億トン)に及ぶことが、東京大生産技術研究所の沖大幹教授らの研究グループの推計でわかった。

これは国内の食糧生産に使う年間農業用水量(約55立方キロ・メートル)の8割に相当する。使用量の1割近くは、輸出国で枯渇が懸念される地下水と見られ、将来的に日本の食糧確保に大きな影響を及ぼす可能性が浮き彫りになった。

沖教授らはこれまで輸入される食糧の生産に必要な水の量「バーチャル・ウオーター」(仮想水)を年間約62・7立方キロ・メートルと推定したが、日本で生産した場合の数値を用いて計算したため、必ずしも輸出国の実態が反映されていなかった。

今回、研究グループは、輸出国の食糧生産実態に即し、河川からの取水、貯水池の操作による引き水の量などを細かく計算。日本に輸入される主要な小麦やトウモロコシなどの穀物類、牛肉や豚肉などの畜産物類計8種の生産に使われる水の量を「ウオーター・フットプリント」として求め直した。

その結果、総量は約42・7立方キロ・メートル。その供給源を見ると、全体の約83%(約35・4立方キロ・メートル)を降水が占める。残りは引き水で、枯渇が予想される地下水は、全体の約6・8%(約2・9立方キロ・メートル)に達していた。特に最大の輸入相手国である米国で、地下水の依存度が高いこともわかった。

沖教授は「有限な地下水がかなりの割合で使われており、これが枯れてしまうと価格高騰などにつながる恐れがある。世界の水問題が、日本でも密接にかかわっていることが改めて裏付けられた」としている。

(2008年3月1日09時02分 読売新聞)

この記事のキモは、「有限な地下水がかなりの割合で使われており、これが枯れてしまうと価格高騰などにつながる恐れがある。世界の水問題が、日本でも密接にかかわっていることが改めて裏付けられた」ということです。
それが、見出しでは伝わらないんですよね。

日本の普段の生活が、外国の地下水を減らし、そのことで、農地として使えない土地を増やしてしまう。

中国産ギョーザの件で、輸入食材について騒いでいますが、輸入食材で一番恐ろしいの問題は、農地を作ることで、自然を破壊し、将来の食糧難を引き起こす原因となるということだと思います。

そして怖いのは、国産でも肉類です。
国産とはいっても、家畜の飼料は、輸入にたよっています。
つまり、知らず知らずのうちに、外国の地下水を消費してしまっているのです。

そんなことで、最近は「ちょいベジタリアン」転向組が登場しています。

丁度、いま発売されている週刊SPAに記事が載っています。
(そういや、うちのブログのネタとSPAが取り上げるネタが被っている事が多い気がします)

ちなみに、このブログに密かに写真が載っている人が記事の中で紹介されています。

日本は飽食気味なので、一週間に一度、食事が一回の日をつくるとか、お肉を減らす日を作るだけでも、ずいぶん環境負荷が減らせるようですよ。

ちなみに、一日1回の食事というのは、デトックスの効果もあるようですよ。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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