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ピューリッツァー賞は長井さんの最期の写真 [2008年04月10日(Thu)]

ピューリッツァー賞は長井さんの最期の写真 [2008年04月10日(Thu)]

昨年、ミャンマーのデモの撮影をしていて、殺害された、日本人ジャーナリスト長井さんの撃たれた瞬間を写した写真が、ピューリッツァー賞を受賞したそうです。

賞自体は写した、ラティーフ氏が受賞することにはなるのですが。
日本人としては、どうしても被写体の方に気がいってしまいます。

長井さんの最期までカメラを離さずに撮影したジャーナリストの姿が受賞に大きく寄与したものだと思います。

とはいえ、私もビデオカメラで撮影する人間の1人なわけですが。私もビデオ撮影中に撃たれたら、おそらくビデオカメラを離さないで写していると思うんですよね。
そう思っているだろう、ビデオカメラマンはたくさんいると思います。
というか、長井さんに限らず、多くのカメラマンがそういう状況になったら、同じような行動をすると思うんです。

だから、異常な状況ではあるにしろ、ある意味、ジャーナリストとして普通のことが写されたという事が、大切なんじゃないかと思うんです。

そのことが、賞を取ることで、多くの人に伝わることが大切なんじゃないかと思います。

長井さんを撮影したロイターのカメラマン、ピュリツァー賞受賞
(ロイター – 04月08日 13:02)

[ニューヨーク 7日 ロイター] 第92回ピュリツァー賞が7日発表され、昨年9月にミャンマーで反政府デモを取材中に殺害された日本人ビデオジャーナリスト、長井健司さんの姿を撮影したロイターのカメラマン、アドリース・ラティーフ氏が速報写真部門を受賞した。

ロイターがピュリツァー賞を受賞するのは初めて。

ピュリツァー賞の理事会は、ラティーフ氏の受賞理由を「ミャンマーでの街頭デモの最中に致命傷を負い、歩道の上で手足を広げた日本人ビデオジャーナリストをとらえた劇的な写真」だったと説明した。

現在ネパールで選挙を取材中のラティーフ氏は、電話で「歴史に残り、また人々が当日起きたことを思い出すきっかけになることをうれしく思う」とコメント。同時に、写真の場面が最期となった同じジャーナリストの長井さんに哀悼の意をささげたいと語った。

そのほかでは、ワシントン・ポスト紙が、米国の代表的な軍病院での退役軍人に対する虐待をめぐる報道で公益報道部門、昨年4月に起きた米バージニア工科大乱射事件の報道で速報部門など、合わせて6部門を受賞した。

また、ニューヨーク・タイムズ紙は、医薬品など中国製品に含まれる有害物質を取り上げた記事で調査報道部門に輝いたほか、DNA検査をめぐる倫理問題を扱った記事でも受賞し、2部門での賞獲得となった。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

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