全日本警備サミット開催中 [2008年06月17日(Tue)]

今回、北海道に行ってとにかく目についたのが、G8洞爺湖サミットに関連してのテロ対策名目の検問や機動隊や巡回警備でした。
しかも、北海道警察だけではなく、全国から警察官が集まってきています。
その様子は、「全日本警備サミット」という感じです。

たとえば、円山公園の近くの環状道路に、警官がずらり並んで検問を行っていました。

近くに北海道神宮があるということなのでしょうか、伊勢神宮のある三重県の警察が来ていました。

車両も三重ナンバーです。

公園内も警官が警備をしています。

新千歳空港内には神奈川県警の方がいらっしやいました。

本当に任務ご苦労様です。

さて、警備の対象である「テロ」なのですが、その定義がちょっと微妙な気がするんですよね。
いまから6年前にFIFAワールドカップが日韓で開催されたわけですが、その時問題にななったのが「フーリガン」でした。試合を開催をする地域では「フーリガン対策」を行ったわけですが、当時は「外国から来るサポーター=フーリガン」という風潮がありました。
そして、今回の洞爺湖サミットでは、なんとなく「NGOや反グローバル主義者=テロリスト」ととらえる風潮が少なからずあるようです。
まあ、確かに、たくさんいる中で、そういう人もいるとは思いますが、そうでない多くの方に対して、そういう見方をするのは、ホストとして国内外から集まる方に失礼じゃないかという気がします。
6年前のワールドカップの時、イングラントVSアルゼンチンという一番フーリガンが出やすいという試合が札幌で行われたのですが。無事に終わったじゃないですか。
それは、ほとんどの人は、フーリガンではないからです。
とはいえ、一人でも問題を起こしてしまえば、それでダメという話もありますが。問題を起こす人という目で、お客さんを招くことはあまりにも失礼だと思うわけです。

そして、一方では、ホスト国として恥ずかしくないようにと、「テロ」とか「暴動」の定義について、歪曲して、そういう言葉を使わないようにしているという動きも感じます。
とても悲しい事件ですが、秋葉原での残酷な事件も「通り魔事件」という扱いで報じられていますが、テロ行為と捉えることもできますし。硫化水素自殺も、自らの置かれた状態を世間に知らしめるために行われ、メディアによって報じられたことで広がった焼身自殺や自爆テロと共通点が多い気がします。
さらに、大阪の西成区での「騒動」も、日頃からの鬱憤を晴らすことによって広がった「暴動」と捉える事ができます。

これらの国内の事件が、テロであり暴動だとすると、テロ対策としての現在の防止策だとか、警備体制というのは、洞爺湖サミットはつつがなく終わるとは思いますが、実質的なテロ防止としての機能を果たさない可能性が高いと思います。
根本的な部分で焦点がずれていたことによって、真面目に勤務していたのに、防止できなかったということになれば、真面目に働いている方たちが、どうして抑止できなかったのか悩んでしまうと思うんですよね。(真面目に働いている方は特に)

おそらく、サミットの警備は成果をあげ、つつがなく、サミットが開催されるでしょうが。
すぐにはできないにしろ、表面的でない部分での、テロの起こる環境を無くしていくような対策をしていく必要があるように思います。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]