慰霊の日/琉球魂 [2008年06月24日(Tue)]

多くの日本人には馴染みがないのですが、6月23日は、沖縄が敗戦した日です。その慰霊の日に阿佐ヶ谷にあるLOFT Aに沖縄にゆかりのあるミュージシャンが集まって、慰霊の日のイベントを行いました。

LOFT Aは、日本のロックカルチャーを育てた名門ライブハウスLOFTの系列で最も新しいお店です。

今日は沖縄慰霊の日ということで、Shy、寿[kotobuki]、PJ、玉城まさゆき、しまだあやという豪華メンバーでライブとトークが行われました。

ライブはみんな素晴らしかったのですが・・・

イベント全体を通して感じる平和への思いというのを感じました。

1つは、沖縄慰霊の日という事を知ってもらいたいということ。

トークの中で、幼少期にアメリカだった沖縄、日本になりたい沖縄、日本になった沖縄を感じた話があったのですが。この事実って、ついつい忘れがちですよね。

広島の8月6日、神戸の1月17日と同じように、沖縄にとって6月23日と5月15日は大切な日なのだが、それが東京などでは全くと言って関心が低く、その温度差から孤立感を感じる事もあったのだそうです。

しまだあやさんが歌った「母ぬ島風(しまかじ)」という歌は、沖縄から東京に出てきて、孤独になっている母親の姿を、夫であるしまだあやさんのお父さんが歌詞にしたそうです。
この歌の振り付けは、手話になっていて。しなやかな手話は、まるでフラダンスのような美しさとなっていました。

私が子供の頃、切手収集がちょっとしたブームだったのですが、そのとき祖父に届いた沖縄からの手紙を見せてもらったのですが、貼られた琉球郵便の切手が、円表示だったりドル表示だったりするんですよね。
確か、沖縄が日本になってしばらくは、車の通行も逆だった。

沖縄が日本になる寸前は、学校では日本化するための教育が積極的に行われていたそうですが、日本になったとたん、手のひらを返したように、日本に対して批判的になった。
沖縄が日本になっても、アメリカだった頃と変わらず、依然と米軍基地があるし、そのことによって戦争に荷担することになる。しかも、人がすぐ危険な目にあってしまうそうだ。

20から30年前に、沖縄から東京に出てきたとき驚いたのは、人が危うい目に遭わないということなのだそうです。

沖縄は、戦争が終わったとはいえ、基地がある限り戦争が続いているようなものという感覚なのでしょうか。

そういう、悲しい事実を伝えていくという事と同時に、一見逆のメッセージも発信しているのも興味深かった。

玉城まさゆきさんが、平和についての歌を作ろうと思ったとき、叔母さんの声が聞こえてきて沖縄弁で「平和とは、憎しみを子供たちに伝えないこと」という意味のことを囁いたそうです。
そして、その言葉を沖縄弁のままで歌にしていました。

これって、GLAYの曲の中で出てくる「憎しみの連鎖その手で閉じて・・・」という歌詞とまるでそのままですよね。

日本の北と南から同じメッセージが発信されているんですよね。

ちなみに、北と南と言えば、今回出演した寿[kotobuki]は、7月3日に札幌コンベンションセンターで行われる「少数民族サミット アイヌモシリ2008/音楽祭」に出演します。

また、このブログの題名「STILL ALIVE」に関わる事も言ってました。

生き残った人が大切で、生き残ったからこそ、様々な事実を伝えられるし、命も繋げることが出来る。

戦争でも、原爆でも、災害でも、貧困、人身売買、財政破綻・・・・いろんなことがあるけど、生き残った人や、そこに残された人がいて、そこで起こっている様々な事が伝えられ、命も繋がり、それが未来を創り上げる。

歴史の教科書には支配者の歴史ばかりが書かれているけど、実際に未来の生活を豊かにするのは、様々な困難にあっても生き残った人たちの経験の伝承だと思います。

沖縄県内でさえ、役所が行う慰霊の日のイベントは形骸化してきていると感じている沖縄の人が多いそうです。
だからこそ、活きた情報は自分たちで伝えていかなければなりません。

生き残った人が命を繋ぎ、子孫を通して事実は伝えるが、憎しみは伝えない。そうすることで、平和を生み育てる事が出来るのかも知れません。

とはいえ、さすが沖縄系イベント。最後はみんな踊る踊る。
そして、打ち上げは朝までやるそうです。
私は、東京方面への終電で帰ってきました。

関連サイト

寿[kotobuki] http://www.kotobuki-nn.com/
玉城まさゆき http://homepage3.nifty.com/rbc/koza.html
しまだあや http://www.shimadaaya.com/
Asagaya Loft A http://www.loft-prj.co.jp/lofta/

[CANPAN blog STILL ALIVE より]