密かに作品を上映します [2008年11月24日(Mon)]

11月24日東京ビッグサイト会議棟で開催される医療安全推進週間公開シンポジウム「患者・市民の医療参加とパートナーシップ」の会場の片隅で、ひそかに私の撮影・編集した作品が上映されることになりました。

作品は「医療安全を語る」という題名で、2000年4月に点滴ルートに、腸に入れるはずの薬剤を注入してしまって亡くなった菅俣笑美ちゃんのご両親、菅俣弘道さん菅俣文子さんが医療安全について語ります。

笑美ちゃんの事故は、悲惨な事故でしたが、その事故をきっかけに、医療器具が改良されたり、医療安全への取り組みが進んだり、医療事故の問題解決なども進みました。

昨今は医療崩壊とか言われて、医療に関する明るい話題が少ないのですが。
事件や事故があっても、それによって、前に進めるのなら、少しでも悲しいことが報われるってもんです。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]

映像では、事故前の病院との関係、事故直後の心理状態、事故後の病院の取り組み、裁判ではなく示談に至る経緯、医療者にわかってほしい事などについてのインタビューが収録されています。

言葉になっていない言葉を感じてもらえるように、テレビのように、インタビューを切り刻んで、話を簡潔にまとめないという方針で編集しています。

医療安全推進週間公開シンポジウム「患者・市民の医療参加とパートナーシップ」

(主催: 厚生労働省、医療の質・安全学会第3回学術集会、医療安全全国共同行動推進会議)

14:30- 医療安全推進週間にあたって 佐原康之(厚生労働省医政局医療安全推進室長)
14:40- 特別講演 「医療者と患者市民の協働の可能性」
講師 柳田邦男(ノンフィクション作家)
15:10- 「新しい医療のかたち」をめざす患者・医療者・地域社会の取り組み事例の報告
司会
丸木一成 (国際医療福祉大学大学院教授)
発表
NPO法人地域医療を育てる会
県立柏原病院の小児科を守る会
緩和ケア支援センター”はるか”
医療情報の公開・開示を求める市民の会
16:00- パネル討議「“患者の医療参加”を考える」
司会
上原鳴夫 (東北大学)
山内桂子 (医療の質・安全学会パートナーシッププログラム)
パネリスト
関原健夫(日本対がん協会)
本田麻由美(読売新聞)
鮎澤純子(九州大学)
内野直樹 (相模野病院)
17:05- 閉会の辞
(17:10 閉会)

ちなみに、同日「医療安全全国共同行動 第一回全国フォーラム」が開催されています。

この「医療安全全国共同行動」というのは、いままで、医療安全や質の向上について、医師会、看護協会など、医療従事者がそれぞれの団体で各自バラバラに行われていたため、それぞれの活動が連携することで効果を上げようと言うことで始まりました。

アメリカでは同様の医療事故を減らす取り組み「“10 万人の命を救え“キャンペーン」が成果を挙げたということも、この活動を始める大きな後押しとなっているそうです。
今回は「“10 万人の命を救え“キャンペーン」のことを、W.A.コンウェイ医師(ヘンリーフォード病院診療部長兼質改善委員長)が講演するそうです。

「医療安全全国共同行動」は、8つの行動目標かなっています。

危険薬の誤投与防止/肺塞栓予防
急変時の迅速対応/危険手技の安全管理
医療関連感染症防止/医療機器の安全管理
事例分析から改善へ/患者市民の医療参加

医療従事者中心の内容ですが、患者や市民の関わる内容も含まれています。

事故や事件があれば、不安を煽るようにガンガン報じられ、政治家も舌戦をくり広げる一方で、医療者のこのような取り組みが、あまり報じられていないのが残念です。

「医療安全全国共同行動」 http://kyodokodo.jp/