読売新聞にさをり織りのカラー記事 [2009年05月19日(Tue)]

19日の読売新聞都内版に、タイのさをり織りの記事が大きくカラーで掲載されました。

Webでも読めます。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090519-OYT8T00155.htm

 

さをり織り 復興に光
スマトラ沖大津波被災地

2004年のスマトラ沖地震による大津波の被災者支援のため、日本の現代手織り「さをり織り」を使った復興プロジェクトを続ける2人の日本人がいる。タイ在住の住職アーチャン光男カヴェサコー師(柴橋光男さん)(58)と、新宿区の映像作家、東山高志さん(42)。17日まで代々木公園で開かれたタイフェスティバルで被災者らの手による製品をPRしたほか、新宿区内で織物製品の展示即売会も開いている。(三浦邦彦)

出展した「タイフェスティバル」のブースの前でさをり織りバッグを手にする東山さん(右)とアーチャンさん(16日、渋谷区の代々木公園で)=三浦邦彦撮影 さをり織りは図案を決めずに自由に織る手法で、全国の福祉施設などが取り組んでいる。

アーチャンさんは石油会社を1971年に退社し、「人間が生きる意味」を求めて旅に出た。74年にタイで出家。90年、西部カンチャナブリに寺を作った。さをり織りの作業に打ち込むことに瞑想(めいそう)的な効果を見いだし、2003年に10台を購入。まもなく大津波が起きた。

被災地を訪れたアーチャンさんが目にしたのは、生活をすべて奪われた人たち。「集中できるものがあれば苦しみを和らげられるかも」と、被災者のテントに織機を持ち込んだ。日本大使館の支援もあり、施設は現在、コンクリート造りの「さをり研修センター」となり、約40人が働いている。

一方、東山さんは95年の阪神・淡路大震災の際に兵庫県西宮市に住んでいた。地震の影響で勤務先の広告会社の業績が悪化。西宮を離れて映像作家として活動を始めた。04年の津波発生の半年後、「被災地の人々の姿を伝えたい」とタイに入国。さをり織りによる復興事業を知り、「被災者が生き生きと織機に向かう姿に心を打たれた」という。西宮の体験から、災害後の長期復興支援の大切さを痛感している東山さんは、さをり織り製品を輸入販売することで、被災者の生活向上を支えるフェアトレードショップ活動を続けている。

開催中の作品展は、津波で孤児になった子供の心のケアをするNPOやアーチャンさんが設立した財団などの主催。津波で夫を失った女性たちが作った色鮮やかなさをり織りが展示され、バッグやポーチなどの工芸品を販売している。

東山さんは「さをりは被災者の重要な収入源だが、全員を支えるだけの売り上げを出すのは難しい。作品展を機に、この織物の美しさが認知されれば」と話す。

作品展は新宿区四谷4の「CCAAアートプラザ」で23日まで。入場料200円(中学生以下無料)。同プラザ(電)3359・3413。

(2009年5月19日 読売新聞)

[CANPAN blog STILL ALIVE より]