それぞれの1.17 [2010年01月19日(Tue)]

15年経ってしまいました。

今年は15周年で、しかも週末ということで、どこもかしこも、追悼イベントです。
皇太子夫妻が公務で来るということで、交通規制が引かれたりしていました。

テレビも、ローカル番組を中心に、震災の特集だらけ。
ですが、復興住宅の高齢化の問題と15年前のことを取り上げるものがあまりにも多い。
復興住宅は、高齢者を優先して入居してもらったので、最初から高齢化の問題が予想されたのに、いまだに解決されていない。高齢者ばかり集めたため、若い世代がおらず、世代交代ができないのも、ちょっと考えればわかるはず。
まあ、高齢者の多い、木造住宅の密集地域が大きな災害を受けたから仕方がない面があるにせよ、お年寄りを敬いたい気持ちが優先したのも当然ですが、いまだに問題を引きずっていることが、なんでできへんのやと思ってしまう。

報道を聞いてあきれたのは、震災障害者の対策が、なんと震災から15年以上経った来年度から始まるそうな。
・・・・・・

いまだに、更地や基礎のまま放置している家もあるのですが、見た目の建物ばかり作って、いま生きている人のことを置き去りにしているように感じてならない。そして、毎年1月17日になると、亡くなった方のことばかり報じる。
ご遺族のお気持ちもあるのですが。ご遺族の暮らしはどうなの?って思ってしまう。そっちが心配。

ドキュメンタリー「STILL ALIVE 2005年プーケットで何が起きたのか」の中で、プーケット在住の方が言うのですが。
「悲惨な状態の人を”いじくる”のが、今の日本のマスコミにありますよね。いじくるなら、いじくるのでいいんですけど、ケツ持っていただきたい。」

悲しいのも、悲惨なのも、仕方がない。いまだに復興できずにいるのも事実です。
でも、前を向いて歩こうとしているのに、過去の・・・しかも、無くなってしまった、取り返しのつかないことを、無理やり掘り起こしてまで、過去に縛り付けて悲惨さを訴えるのは考えものです。
そのため、前を向いていこうとしている人の、成果が報じられる時間やスペースを大きく割くのはごめんです。

まあ、そんなメディアや、そういう報道を楽しみにしている方たちへの不満もあるのですが。

そんな中で、東京の製作ながらがんばってくれた番組がありました。
さをり織りを紹介してくれた「地球アゴラ」です。

難を言えば、ドナー側の立場の方が多かったのが唯一残念だったのですが。
いろんなえらい目にあったけど、それが、世の中の役に立つのであれば、浮かばれる。
そんな番組でした。

今回は、STILL ALIVEを、神戸で上映したのですが。
会場からこんな声が・・・・

「豚インフルエンザの件で、神戸から発病した方が出たけど。過剰な報道のおかげで、大阪なんかに行ったら、神戸の人ということで、病気がうつるんちゃうかということで、差別的な対応を受けた」

今では、新型インフルエンザと言われていますが。
実際は、毒性は季節型インフルエンザより弱く。特効薬といわれるタミフルは、世界の7割を日本で消費している。

地味でも、見る人は見る。
だからこそ、フォローする報道を続けてほしいし。
ちゃんとフォローした報道を、見た人が良かったよとか評価してほしい。
そうすれば、こういう報道は、ウケるんだ。スポンサーもよろこぶで。
ってことになる。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]