アーチャン光男ガベサコー師来日セミナー終了 [2010年05月11日(Tue)]

世界フェアトレードデーの関連イベントとして実施した、生産者来日セミナーとしてアーチャン光男ガベサコー師のセミナーが無事終了いたしました。
会場は改装が終わったばかりで真新しいJICA地球ひろばの会議室。
告知がいきとどかなくて、来場者は少し少なかったですが、充実した時間となりました。

午前中は津波被災地のさをり織りについて。
今回は、さをり織りがタイに伝わる以前、アーチャンさんが、なぜ、貧しい子どもたちの教育、カンチャナブリの環境保全と村落開発や津波の復興支援をするようになったのかのことについても話されました。

一度会社に就職し、その後、インドにヨガの修行の旅に出て、ビザの関係で長期間修行が続けられるということで、タイで出家し、2年間言葉を交わせない荒行を行ったりしたそうです。
これらのことは、全て、仏陀の事を知るとか、いうなれば自分のためになさっていたのだそうです。

大きな機転となるのは、約20年前に日本でお金を扱えない午前中しか食事ができないというタイの仏教の戒律で成田空港から広島まで歩いて行く修行だったそうです。
この時に、世の中のために活動しようと確信したそうです。
そして、カンチャナブリにお寺をつくり、タイに財団をつくり、タイ東北地方の貧困家庭の教育支援を始めたのだそうです。

よく、就職活動に有利だからという理由でボランティアを行う学生さんとか、名声がほしいがための慈善活動をなさる方、自己実現のために社会起業をする方がいらっしゃいます。
そこまであからさまではなくても、社会貢献といわれる活動をするのって、本当に心の底からそう思っているのかというと、私自身もどうなのかと常に問い続けているわけですが。
アーチャンさんの場合は、ずっとずっと厳しい方法で自分のことの隅々まで感じる修行を経てのことですから、本当にやろうと思われたのだと思います。
だからこそ、出来ているんだと思います。

午後は、なぜ住職となり、いま何を目指しているのかということについてのお話と、ミニ瞑想ワークショップが行われました。

いままで、あまりよくわからなかったのですが、なぜアーチャンさんが、アーナパーナサティと言われる瞑想としては基本的なことをやったり、本をたくさん出したりしているのかのお話が聞けました。

まず、驚いたことですが、本をたくさん出しているのは、タイ語が不得意だからなのだそうです。
住職としてタイの方のために説法など仏陀の教えをとかなくてはならないわけですが、タイ語での表現がなかなか高尚な表現ができなかったことと、話すよりマンガのように読んでもらった方がわかりやいかということで、かわいく簡易な表現でしかも具体的に仏陀の教えを伝える本をつくり始めたのだそうです。
現在は30種類以上、トータルで1000万冊以上刷ったそうです。
簡易な表現の本は、子どもの読み聞かせにも使われているらしく、タイでは3歳の子どももアーチャンさんの顔を見て、アーチャンさんだと言う子どもまでいるそうです。

そして、呼吸法については、もっと高度な呼吸法がたくさんあるそうですが、それらはフランス料理とか懐石料理のようなもので、全ての人に恩恵があずかりにくいということで。
瞑想界のラーメン屋を目指しているのだそうです。

タイから亡命した超お金持ちの元首相も、タイ国内に戻って一番最初に食べたのはタイラーメンなんだそうです。つまり、貧しい人から、超お金持ちまでほしくなるタイのラーメン。そのような存在としての呼吸法を伝えて、より多くの方の心を穏やかにしたいのだそうです。
ほんと面白いです。

ミニ瞑想ワークショップで、足先に意識を集めて呼吸に合わせて足を進めたりする方法などを行いました。

いままで、アーチャンさんとは事業を進めることを中心の話が多かったので、ゆっくり話が聞けてよかったです。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]