R50野菜を選ぶということ [2011年04月08日(Fri)]

チェルノブイリに行ってきた人と会った。そこには、放射線の危険性があるにも関わらず住み続ける人がいるという。この方は、今回の福島第一原発の事故が起こってから、やっと、彼らが住み続ける意味がなんとなくわかってきたそうな。

いま、福島県を中心に、放射性物質が付着しているとのことで、その地域の多くの食品が出荷停止になっている。
それに対し、東京電力か国かわかりませんが、賠償金を支払う準備をしています。(賠償金を支払うために、出荷停止という措置がないと出来ないという手続論から、出荷停止を宣言したということらしいですが)
それで、本当に、その地域の大地を耕し、そこで出来たものを販売して暮らしてきた人々が幸せに暮らす事が出来るのでしょうか。

わたしが、ツナミクラフトのブースを出すとき、掲げている文章がある。

被災者だから可哀そうといってお金をくれる人がいる。
でも私はそれより自分の作品を買ってほしい。
自分で作ったものが誰かに気に入られ買ってもらったときに
本当の喜びや幸せを感じることができる。
だから私たちの手助けをしたいと思うならまず作品を見てほしい。
そして気に入ったものがあれば是非買ってほしい。

あるツナミクラフト製作者のことばより

これって、そのまま、放射性物質で汚染された地域で、その土地を耕して暮らす人に当てはめても、同じ事が言えてしまうように思えるんですよね。

東京電力が、仕事がないまま賠償金を支払いつづけると。おそらく、そのお金が、アルコールか、パチンコに消えてしまうような気がしてならない。
それでは、賠償金をパチンコ屋に支払ったような事になってしまう。

じゃあ、その汚染されたもの。実際は、ただちに健康に影響しないものですが。
それを買って、食べる事が出来るのでしょうか。
もちろん、ちゃんと水洗いなどの処理をします。

それで、被害にあった方が幸せを取り戻す事が出来るのでしょうか。

原子力と向き合って暮らし、いままで恩恵を受けてきた人は、そのために起きた環境破壊が起きた場合。その恩恵を受けた人は、その保障をするというのが、スジというものです。
しかし、それを、カネで解決しても、被害を受けた人の暮らしは戻らない。
本当の幸せが奪われたままになる。

子どもや、これから次の世代を産む年齢層に、それを食べさせるのは、次世代にそのツケを回すものだとすれば。その世代の除いて。
例えば50歳以上は、汚染地域の食品を食べる必要がある。

しかし、たぶん、難しいでしょうね。

だって、六ヶ所村の菊川さんだったっけ。チューリップ畑やってる方いらっしゃいますが。
チューリップの前は、無農薬野菜を都会の人に食べてもらおうと頑張っていたとか。
しかし、まだ再処理工場が動いてもいないのに、それを買って食べないわけですよね。
だから、食べないチューリップ畑にして、都会の人に来てもらえるようになったとか。

たぶん、市場原理では解決できない。

この前、NHKかなんかのニュースで、野菜をタダで配ったらあっという間に無くなったそうな。お金を出して買わないくせに。タダならいいのかよ。

それだったら、東京電力は、市場価格でその地域の野菜などを買い上げ、50歳以上の家庭に定期的に配達するなどのシステムを導入するべきです。
その分、電気代を少し安くしてもいい。

そういう食品を「R50食品」「R50野菜」と名付けました。

映画なんかで、R18指定なんかだと、18歳以下はダメ。
フリーペーパーには、R25ってのがあるけど、25歳以上をターゲットにした。(実際はちょい下。だって18歳未満が読めないマンガ雑誌は実際はそれよりちょっと下の年齢層がターゲットだったりするのと同じ)

それと同じように50歳を超えた人のための食品の事を「R50食品」「R50野菜」と呼ぶことにした。

それを食べることが、原発の危険を押しつけてしまった人々の責任を全うする有力な方法であると思う。

起きてしまった原発事故と向き合って暮らしていく。
それは、原発の電気を使用した者として責任を全うする。

おそらく、これが、これからのオルタナティブトレードの一つの方向性となるのではないかと思う。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]