茨城県大洗のアウトレットモールでさをり織りリストバンド絶賛販売中 [2011年10月04日(Tue)]

大洗リゾートアウトレットで、さをり織りのリストバンドを販売開始したとのことです。
茨城県沿岸部は東北三県に比べて報道が少ないのですが東日本大震災の津波の被害を受けました。今は原発事故の話題の方が先行していて。いち早く復興に向かっている情報が伝わってきていません。
そんな中、7月16日に営業再開した大洗リゾートアウトレットで、がんばっぺ!茨城、がんばっぺ!東日本というキャンペーンを打ち、その流れでタイの津波被災者が作ったリストバンドの販売が開始されたと言うのです。

嬉しいです。

なんでかと言うと、このタイの津波復興のさをり織りと茨城県とは切っても切れない関係があるんです。
そんな、茨城県で販売し、茨城が元気になるのなら、もう言う事なしです。

関係1 タイにさをり織りを伝えた人は、茨城県立医療大学でさをり織りを教えている。

茨城県立医療大学でさをり織りを教えているチームに、タイの北部の街、チェンマイにさをり織りを教えた方がいるんです。チェンマイに伝わらなかったら、タイ南部の津波被災地にはさをり織りが伝わらなかった。
また、創療祭という大学祭で毎年さをり織りの体験会をやっているそうです。

関係2 タイの津波被災地でのさをり織りを支えた日本人ボランティアは、茨城の大学関係者のカンパで派遣されていた。

ここまで来ると。トリビア的ですが。
津波被災地のさをり織りの初期を支えた日本人ボランティアの福田さんは、茨城キリスト教大学文化交流学科の先生方が呼びかけて始まったアジアンボランティア・サポート基金によって派遣されたんです。
最初は、現在のバーンターンナムチャイ財団の原型となる、ドゥアンプラティープ財団の津波サポートチームに入り。お話キャラバン等の子供のケアに従事するのですが。子どもが学校に行っている間は仕事が少なく。すぐ近くのテントで実施していたさをり織りと出会う。
その後、復興のために作ったクラフトを販売するアンテナショップ「Tsunami Craft Centre」で働くようになります。
津波復興のためのものづくりは、心のケアとか、ストレス解消、短期的な収入源になるとのことでたくさん立ち上がるのですが。販売ルートなど流通面を軽視する傾向があり。不良在庫の山となり継続が困難になるケースが多いのです。
そこで、タイの南部ではイギリス人のカレンさんがポケットマネーで店を借り。近隣の津波復興の製品作りのプロジェクトの商品を販売し。それぞれのプロジェクトの代表が参加する運営会議により合議制で運営されました。

私がツナミクラフトの活動を始めたのは、この「Tsunami Craft Centre」の在り方に共感したからです。
最初は「Tsunami Craft Centre」をサポートするイメージで、福田さんとやりとりをしながら、日本に最新の製品を輸入し。日本のお客さんの声をタイに届けました。
その後、「Tsunami Craft Centre」は閉鎖されるわけですが。
「Tsunami Craft Centre」に尊敬の念を込めて、いままでの屋号「アイデアイースト」から「ツナミクラフト」ブランドに変更しました。

ですので、茨城県の大洗リゾートアウトレットという津波の被災エリアの「流通」で扱っていただけるというのは、感慨深いものがあるんです。

流通がしっかりしないと、津波復興の産業が復活出来ないんです。

さて、福田さんはというと。
タイでさをり織りの魅力に取りつかれ。仙台でさをり織りを学び。青年海外協力隊に応募し。
旧ソ連の中央アジアの国「キルギス」に行き、さをり織りを伝えます。

ゴルバチョフ氏曰く、ソ連崩壊の原因はチェルノブイリ原発事故だったといいます。
その後、旧ソ連の諸国では、社会体制の大きな変化と、一部の資源が豊かな地域以外は経済的にもうまくいかず。自殺率の高い国だらけになります。(日本もそれらの国に匹敵する自殺率がありますが)
そのような国の一つが中央アジアの国「キルギス」です。
さをり織りを通して、生きがいづくりに取り組んだのです。
青年海外協力隊の任期は短く、福田さんが立ちあげたさをり織りは、次の担当に引き継がれたとのことです。

残念な話ですが、日本でもレベル7の原発事故が起き、ただでさえ財政が良くないと言われているのに、長期間にわたり多額の税金を使わなくなっています。
そうなっては欲しくはないのですが、チェルノブイリ以降のソ連と似たシナリオになる可能性があります。

そうなっても、「生きがい」と「流通」がしっかりしていれば、どうにかなるのではと思うわけです。

話はずいぶん逸れてしまいましたが。とにかく、大洗リゾートアウトレットに行ってみてください。

是非、大洗から発する、復興の光を感じてください。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]