7年前の津波の経験は日本に活かされたのか? [2011年12月26日(Mon)]

7年前の今日、インド洋大津波が発生した。
20万人以上の方が命を落とし、生活を流された。

7年後の今日、東日本大震災で甚大な被害を受けた日本の首都の東京で売られている主な新聞には、インド洋大津波のことが一言も書かれていない。
途上国で起きた自然災害だからということで、日本は甘く見ていたのではないか。
あまり好きではない、最近の日本語で表現すると「上から目線」だったのではないかという気がしてならない。

原発事故も含め対応を見ている限り、海外の災害を真摯に受け止めてどれだけ対応できたのか疑問に残る。
専門家など個人単位では真摯に受け止めていた方がいっぱいいたと思うのですが、話を纏め上げていく過程で、教訓を活かされないカタチになっていった。そんなことがどうしても目に付く。
とにかく、チェルノブイリでの経験、インド洋大津波の経験が、活かされていないように思う。
その背景には、日本は優秀だと信じ込んでいた。いや、いまだに日本が優秀だと信じ込み、実際の現場に耳を貸さなかったからではないかと思う。

震災以降、いままでの日本の驕りに悩んでいる方もいる。

震災以降に岩手県沿岸部に暮らしだしたある防災の専門家は、いままで散々、インドネシアやタイなどスマトラ島沖地震によるインド洋大津波の被災国の政府関係や専門家の方に、三陸の海岸の巨大な防波堤などを案内して「鉄壁」だということを紹介してきたそうな。
しかし、自然の力にはなすすべがなかった。
震災直後に被災地を回って愕然としたという。
同時に、いままで案内したスマトラ島沖地震の津波被災国の方、被災した地域の方に申し訳ないという気持ちでいっぱいになったという。
今は甚大な被害を受けた町で、唯一海外に紹介しなかったある町で被災者と寄り添った生活をしているという。
震災前まで、防災の専門家として地域の方に接していたが、この結果を見て顔向けできないという気持ちと同時に、至らなかった分を少しでも被災者たちのために何か出来ないかという二つの気持ちがそうさせたのでしょう。

とはいえ、この専門家のような方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、今の復興策なり原発事故の対策を見ている限り、いまだに驕り高ぶっている方もいっぱいいるように思う。
残念な話だ。

いまからでも遅くないので、インド洋大津波の被災者たちがどのように生活を取り戻して行ったかに耳を傾けてみてはいかかでしょうか。
これは、専門家だけでなく、普通の日本人もそうだと思う。

今年の8月末から9月にかけて、地球環境財団さんの支援をうけて、学者や専門家と共に、対の津波被災地に行きました
そして、来年の2月には一般向けのツアーも実施します。

私はタイがフィールドなのでタイのツアーになってしまいますが、私のフィールドだけでなくインドネシア、スリランカなど様々な被災地に行き、現地の声や何をやったのかに耳を傾けることが一手、二手先を読んだ、場当たり的ではない復興につながると思います。

慰霊祭があったという報道もいいけど、それから先につながる経験が共有されることが大切だと思います。

[CANPAN blog STILL ALIVE より]