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「家フェス」半径50メートルの家の夕食がピザにかわる

「家フェス」半径50メートルの家の夕食がピザにかわる

2月26日に、移動販売Olha2号という、北海道のオーガニックピザを提供する移動販売車を甲子園に招いて家の前の駐車スペースを利用して小さな祭りを実施しました。
月曜日という平日、住宅街のど真ん中という、一般的には必ずしも良い条件ではないのですが、たくさんの方がいらしゃいました。お店を開いていたのは合計4時間半だったのですが、50枚以上のピザが売れるなど大盛況でした。同時出店したコーヒーもツナミクラフトも好評でした。

このイベントの詳細は別のページで紹介していますが、ちょっと紹介します。

この企画は、フェアトレード・フェスタinさっぽろに出店していて出会った移動販売のオーガニックピザ屋さんが、冬場の北海道では出店の機会が少ないのことと、オーガニックのピザがあるのを全国の人に知ってもらいたいとクラウドファウンディングを始めたのがきっかけで、これは面白いからと思って、ツナミクラフトの前の駐車場に来てもらったら楽しいと思って一口乗ったというのが、ことの始まりでした。

単に来てもらって店を出すだけでは面白くないので、せっかくなら空いている駐車スペースを利用して、家で小さなフェスを行う「家フェス」にしてしまおうと思い、ピザの販売だけでなく、ツナミクラフトの製品販売も行い、それにプラスして近くの自家焙煎珈琲屋さんを誘って、楽しく飲み食いしてもらおうという事にしました。

とはいえ、会場は駅からも、他の商業施設からも外れた住宅地。人通りも多くない。いろんなお店を組み合わせたのは、それぞれお客さんを持っているので、それぞれのお客さんを呼ぶことで相乗効果で集客し、そのお客さんをみんなでシェアすれば良いのではという発想でした。

また、長時間だらだらとやっても疲れるので、ランチタイムの昼の部、ディナータイムの夕方の部の二つに分けて、間に休憩を入れるようにしました。

まずは、Webで告知するためのページを作成した後に、通行人に見てもらうように看板を立てました。会場あたりは車両は一方通行なので、車から見えるようにしたものと、歩行者向けのポスターを作りました。それから、チラシの配布なのですが、近くの自家焙煎珈琲屋さんに設置してもらうほかに、ピザを焼くための電源となる発電機の騒音についてのご迷惑をおかけするというお詫びを兼ねて、近隣を一軒一軒まわってついでにチラシを渡しました。その他、息子の小学校の友達の家にポスティングなどを行いました。

天気予報は雨だったのですが、当日の朝、雨が上がりました。

さて、どうなるのでしょうか?

11時半のオープンと同時に人が集まりだしました。
まずはお隣さん、仕込みのためにトマトを煮詰めている、なんともおいしそうな匂いにつられて、甲子園の町が出来た頃から建っている家から出てきました。

月曜日ということで、土日が忙しいというようなお店をやっている方が何組かやってきました。土日のイベントには参加できないので楽しんでらっしゃいました。

オーガニックや食、環境問題に関心のある方も、遠方からやってきました。といっても半径10キロ以内。多くは自転車。話していると、牛乳についてのこだわりをもっている方が多いという印象。岩手県の牛乳の件で盛り上がりました。

ピザが焼きあがるまでにコーヒーを一杯。ツナミクラフトを見ていただいて、面白いと思ったものはご購入。ピザが焼き上がり、ピザを頂いてからまたコーヒーを一杯。コーヒー豆をお土産。
普段、人通りが少ない道に人が集まっているから、通りががった人が立ち止まる。

あっという間に昼の部が終了。

休憩をはさんで、夕方の部の準備をしていると、下校中の小学生がやってきて、不思議な車とピザを作るおにいさん興味津々。

ここのピザは、環境負荷を減らすため、持ち帰りの箱が有料になっているのですが。その場で食べる場合は、要返却の紙皿にクッキングシートを乗せて提供するシステムになっています。

ご近所さんは、家からお皿を持って来たり、紙皿でピザを受け取って家に戻り、食べ終わったら紙皿をどんどん返しにやってきます。この風景がなんとも面白い。
半径50メートルの範囲のご家庭の夕食がピザにかわりました。
また、昼に食べておいしいから、また買いに来た方もいらっしゃいました。

働くお母さんたちにも大好評。疲れて帰ってきてご飯を作るのが大変なのですが、作らなくても済むので助かるということだそうです。

子供にとっては、ピザを作る様子を見る楽しみもあるし。宅配ピザとかに比べて高くないし。安全でおいしいのなら、ちょっとした御馳走という感じでいただいているようです。

また、近くの中古車屋さんは、残業の食事と家のお土産として買っていただきました。残業おつかれさまです。

日が暮れてくると。さらに「家フェス」的な感じになってきます。

夕方6時半ごろになると、一部のメニューが品切れに。

そして、7時過ぎに無事終了しました。

紙皿を返却するとき「また来てください」という一言をかけてくれる方が多かったのが印象的でした。

住宅地の真ん中で実施した「家フェス」。
ご近所さん、土日が仕事の方、働いている女性、オーガニックや食の関心が高い方など、いろんな方が来て交流する事が出来ました。
このような事は、毎日するのは大変ですが、年に1.2回とかそういうレベルでならあり得ると思いました。
「家フェス」はメインのお客さんは半径50メートルぐらいと商圏が小さいので、時期をずらせば、200-300メートル離れた場所でも違うお客さんに対して実施できるかもしれません。
また企画したいと思います。
さて、次はどのような手でやりましょうか。

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