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夏休みはイスラム教学校

夏休みはイスラム教学校

タイでは3月後半あたりから4月いっぱいが学校が夏休みとなります。4月がタイの新年であることと、一年中で一番暑い時期の暑期であることで休みとなります。

仏教国として有名なタイですが、南部には多くのイスラム教徒が住んでいます。
公立の学校ではイスラム教の事を教えないので、イスラム教徒の村では公立の学校の他にイスラム教の学校があり、公立学校が終わったあとや休みの日に学んでいるそうです。

今回のタレーノーク村滞在で、イスラム教学校を覗く機会がありました。

学校はモスクの隣にあります。

中ではいくつかのグループにわかれて、先生の元でアラビア語の勉強をしていました。コーランはアラビア語で書かれているので、アラビア語の読解がイスラム教を学ぶのに不可欠となります。

学校には早い子は4歳ぐらいから通うそうですが、9歳ぐらいから通いだす子供が多いそうです。じゃあ、卒業はというと、特に決まっていないそうです。自主性や信心の深さによってどれぐらい通うかは本人が決める事で、一生通い続ける事も出来るそうです。

学費は、この村の学校はひと月200バーツだそうです。日本円に換算すると高くないのですが、現金収入の少ない地域では決して安くはないと思えます。
タイの最低賃金が1日300バーツなので月謝の200バーツが決して安くはないのがわかるかと思います。

女性のヒジャブなどの髪の毛を覆う服装も、決して強制ではなく、自主性や信心の深さによるそうです。

イスラム教の話をしているのに、唐突に仏教の話が出てきますが。タイの仏教では、信者の自主性を重視するので、お坊さんが在家の信者に対して「お寺に来なさい」とは言わないという話をお坊さんから聞いた事があるのですが。
タイでは、仏教にしても、イスラム教にしても、あくまで信者の自主性、主体性が大切にされているという共通点があると感じました。
宗教は一生学びつづけるものだとすると。学習は自主性、主体性が大切だという事でもあるといことかと。

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