バナナの葉っぱでエコな食事に
最近、タイの南部のカオラック近辺の人気飲食店でバナナの葉っぱの活用が流行ってきているようです。
バナナの葉っぱは、南アジアから東南アジアにかけて元々食器として使われていたのですが、ここんところの持続可能な開発に関連して再注目されてきています。その流れかと思います。
タイ料理は炒め物や揚げ物などがわりとあるのですが、お皿の上にバナナの葉っぱを敷くと、お皿の油汚れが減ります。その結果、お皿を洗う時の手間がかからないほかに、洗剤の使用量も減り、それが下水の汚染を減らすという事につながります。
さてどのように使われているか見てみましょう。
タクアパ近郊のパッタイの人気店「パッタイジャイイェンイェン」。こちらではバナナの葉っぱの上にパッタイが盛り付けられています。以前は金属製のお皿の上に直接盛り付けられていましたが。お皿の上にバナナの葉っぱを載せて食事が提供されるようになりました。
こちらは、カオラックのバンニアン地区の「タキアン」です。この店も人気店です。
市場の向かい側にあるので観光客がたくさん訪れています。
海鮮のあんかけ鉄板焼きが私のおすすめですが、この店は何を注文してもおいしいです。
炎が上がるパフォーマンスで人気のあんかけ鉄板焼きはさすがにバナナの葉っぱの上に盛り付けるわけにもいかないようですが、かなりのメニューがバナナの葉っぱの上に載って出てきます。
単に葉っぱの上に載せるのではなく、洋風のお皿の上に載せて雰囲気が出るようにして、古臭さをうまく消しつつ、アジアらしさを演出している。
紹介した2軒とも、地域の有名店で、いわゆるセレブの人がよくいく店なので、特に環境負荷への対応を求められているという面もあると思います。そういう店にお金を落としていく。
そのあたりをよく知っているから、真っ先にバナナの葉の利用が導入されたのかと思われます。
プラスチックの削減のためにバナナの葉を活用したスーパーが話題になったりしているので、そのあたりも影響しているのかも。
参考 バナナの葉を活用したチェンマイのスーパーの記事
いずれにしても、環境への意識を持っていることが見える事が付加価値となる状況があるようです。
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