【COVID-19】せっけんを上手に使おう タレーノーク村せっけん

新型コロナウイルス対策でせっけんが注目

タイでは一村一品運動のタイ版OTOPとしてタイ全国各地でせっけんが作られています。香りでおもてなしをするタイなので良い香りのせっけん、ハーブやスパイスを入れたせっけん、良い油を使ったせっけんなどいろいろあってしのぎを削っています。

ツナミクラフトのスタディツアーの訪問地でもせっけんが作られていて、タレーノーク村のせっけんはOTOPの5つ星を獲得したこともあります。

このせっけんが、新型コロナウイルスの対策に一役買うというので、ちょっとびっくりです。

せっけんは、油の分子を苛性ソーダとの化学反応で、水と油が別れてしまいにくくなる界面活性剤の一種になることで、汚れを落とすものです。

このせっけんの水と油が別れてしまいにくくなる効果は、コロナウイルスの表面を包んでいる油の成分で出来た膜をこわすことができます。しかも、せっけんを使うときは水で洗い流すので、コロナウイルスウイルスを洗い流すこともでき。せっけんで手をあらうことは、ダブルでコロナウイルスとさよならできるのです。

コロナ対策は長期戦 やさしく、続けられるウイルス対策が大事

消毒のはずが逆に肌を痛め、別の感染症などのリスクになるので注意が必要

じゃあ、界面活性剤の成分の強いのならコロナウイルスを完璧にやっつけられるんじゃないの?って思うのが人情ですけど。界面活性剤の成分が強いと人間の皮膚や身体をまもる皮脂をも洗い流してしまい、肌を裸同然にしてしまい、そこからいろんな雑菌が入る危険な状態にしてしまいます。これは、みなさんの良く知っている肌荒れという状態です。

よく、台所洗剤を使う時とか、ゴム手袋をしなさいと言われますが。強い界面活性剤は皮膚を傷つけてしまい肌荒れの原因になります。

手洗いのあとハンドクリームを使う方がいますが、これは、強い界面活性剤などによって失われた皮膚の皮脂を補ってやろうという考え方です。

新型コロナウイルスが流行ってから、ハンドクリームが売れているのは、みなさんがせっけんによる手洗いに励んでいたり。施設に入る時に使うアルコールなどで皮膚が弱ってしまっていたり。扱いを間違えると大変な劇薬でもある次亜塩素酸とかを、注意書き通りに使っていなかったり、使ってはいけないところに使ったり、とにかく消毒と思って必要以上に使ってしまったり。そんなことで、肌を痛めてしまっているところもあるかと思います。

消毒が逆に肌をイジメてしまうのは逆効果ですよね。

ですので、肌を痛めないウイルス対策をすることが、長期戦が予想される新型コロナ対策には大切です。

※洗剤メーカーは、ものすっごくたくさん実験をしていて、洗浄力だけでなく、人の体にどういう影響が出るのかを調べています。その結果にもとづいて、体への影響が押えられて効果的に洗える方法がパッケージなどに書いています。取扱説明のところはちゃんと読んで、そのとおりに使いましょう。

せっけんで手を洗うコツ

1.せっけんを選ぶ
肌に合うせっけんを選びましょう。別に薬用せっけんである必要はありません。コロナ対策の期間が長引きそうなので使っていて肌の負担が少ないものを選びましょう。
ココナッツオイルがベースだとか、シアバターが入っているとか、香料が入ってないとか、好きなハーブが入っているとか、そういう成分をいろいろ調べてみて、自分にあうせっけんを見つけるのも楽しいかと思います。
とにかく、やさしさと、楽しさが続けるコツです。

2.まず手に水をつけてせっけんを泡立てる
せっけんは、水と触れることで界面活性剤としての効果を出します。
ですので、まず手を水でかるく洗って湿らせて、それから手の中でせっけんを泡立ててると良いです。細かい泡がいっぱい出て来たら洗う準備OK。

3.時間をかけて指の間、手首なども含めて洗う
1.手のひら 2.手の甲 3.指先と爪の間 4.手を重ねて指の間 5.親指と手のひらのねじり洗い 6.手首 これらを繰り返して右手左手の両手で洗います。
18秒以上洗うのが良いと言われてますが。これだけやるといつの間にかそのぐらいの時間が経過します。スピードが速いですけどピコ太郎。「PPAP-2020-」は、これを実践してます。ウイルスをやっつけるための手洗いの時間も十分な長さです。この動画、オリジナルほど面白くないですけどよく出来てます。この手の動きをじっくり観察して真似てみるのも良いと思います。

4.水道のカランをせっけんのついた手で洗う
せっけんで手を洗ったら水で洗い流します。洗い流す前に、せっけんの泡のついた手で蛇口のカランを拭いてあげて、手を洗ったあとに手で水をすくってカランのせっけんを流してから水を止めると良いです。これによって、カランに付着したウイルスも流してしまいましょう。

5.肌の弱い方はハンドクリームなどでケア
肌に合うせっけんを使ってもどうしてもという方は、ハンドクリームなどでケアをする。
また、手洗い以外に洗剤を使う人は、ゴム手袋などで洗剤に触れる機会を減らすとよいです。

タレーノーク村のせっけん

いまは諸事情で日本での取り扱いをしていませんが、スタディツアーで訪問してせっけんづくりのワークショップのお土産として人気のあるタレーノーク村の手作りせっけんです。
せっかく、せっけんの話になったのでご紹介します。

このせっけんが生まれたきっかけは、2004年のスマトラ島沖地震による大津波です。
タイ南部のラノーン県にある人口250人足らずの小さなイスラム教徒の魚村タレーノーク村は津波により壊滅的被害を受け学校でダンスの練習をしていた児童8人を含め、約80人の犠牲者がでました。人や家だけでなく、生活の糧となる漁業のための道具も流されてしまいました。

タイ政府の産業振興をする部署の人が津波から3日目ぐらいに村に来て、収入向上のためのせっけんづくりの技術指導が行われました。材料と道具なども届けられたそうです。これが19人の女性によるせっけんづくりのプロジェクトが始まりです。

津波から3日目というと、生き延びて、ようやくテント暮らしという時に、村人の収入向上の支援が来るというのは日本では考えられない早さです。驚きですよね。

最初は、パーム油から作ったファットソープを再結晶化する方法で作っていました。苛性ソーダを使わないので製造工程は安全ですが、けっこう力仕事で重労働でした。しかも湿度の変化によって変形しやすいという問題を抱えていました。

最初は着色料を使っていましたが、ナチュラルな色の方が人気があり。ピンクとか緑色をしたせっけんを作らなくなりました。それはそれでかわいかったんですけどね。

その後、2009年頃、インドから手作りせっけんの講師を招き、植物油と苛性ソーダを使った製法に変更しました。苛性ソーダは劇物なので残留しないよう、植物油、苛性ソーダ、水、ハーブ類の量を正確に計測して、安全を確保しながら製造しています。

タレーノーク村のせっけんは、タイ国内のOTOPの展示会や流通、フェアトレード流通の他にホテルやダイビングショップからの大量注文などで売れてます。

また、スタディツアーでせっけんづくりを体験して、自分の作ったせっけんとプラスしてお土産にする方も多いです。日本には自分用として1回に24個まで持ち帰ることができます。小さなものも、大きめのものも1個と計算します。

香りは、シナモン、ターメリック、タマリンド、べに花、ジンジャーなど、ハーブというよりスパイスが入った感じですが、イメージと違い使ってみるとソフトです。

この他に、料理に使用したあとの廃油を利用した食器洗いや洗濯用のせっけんも村で使うために作っているそうです。

スタディツアーでせっけんづくり体験

ツナミクラフトのスタディツアーでは、村人たちの指導の元、せっけんづくりを体験できます。
定められた分量を量るのがけっこう大変ですが、それが面白い。
劇物の苛性ソーダを使うので少しドキドキしますが、水に溶かすと熱が出るなど、理科の実験みたいです。学校の授業の理科実験は、やらされてるい感があって、ちょっとやだなと思うけど、自分で何かをつくるためにやるなると、がぜんやる気が出たりします。

せっけんづくりを通して、せっけんとの付き合い方を覚えるのも良いと思います。
是非体験してみてください。

タレーノーク村では、漁師体験、お菓子作りとか様々な、村の暮らしの体験と共に、災害後にどのように持続可能な社会を作っていったのかを学べます。また、コロナ危機で話題の遠隔教育も人口300人の村で日本と違ったかたちで行われています。
コロナが明けたら是非お越し下さい。

ツナミクラフトのスタディツアーは、2020年8月に実施予定ですが、コロナ危機の影響で実施できるか読めない状況です。状況を見ながら、なるべく実施できるよう努力しますので、興味のある方は、ツナミクラフトまでご連絡ください。


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