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SDGとツナミクラフトの活動

SDGとツナミクラフトの活動

2015年に2030年までに達成する17の分野の240だったかの目標が設定されたのですが、それをSDG”Sustainable Development Goals”といいます。「持続可能な開発の目標」というのが直訳。コピーとして「世界を変えるための17の目標」という事になっています。
ここんところ何かとSDGとか言われているので、ツナミクラフトの活動がSDGの分野のどの分野に関連しているかを整理してみる事にしました。

SDGは、新しく関わろうとする人がすごい勢いで増えているのは良いのですが。いままで持続可能な開発に関わっていない人が、自分の理解の中で解釈して行動している方が多く。なんか不思議な現象が起きていたり。SDGの動きに違和感を感じることなどがあり。いままで、SDGについてあまり触れていませんでした。

とはいえ、ツナミクラフトの活動は、持続可能な開発の考えのもとに行われているので、簡単にまとめてみることにしました。

ツナミクラフトが関わる分野

これは、ワンワールドフェスティバルに参加する上で、どの分野に関わるかを提出する機会があったので、その時に提出した関連項目です。

なんか、こう並べると、すごくやってるような気がしますが。 下位項目の達成に直接かかわっているわけではありません。
個人的な意見として、下位項目の個々の項目には疑問を持っているものもあるので、そこはおいておいて。さらっとツナミクラフトのそれぞれの活動のどの部分が17の分野に関わっているか見てみましょう。

フェアトレード

ツナミクラフトの取扱商品は、女性の自立プロジェクトがわりと多いです。生きがいづくりにもなっています。フェアトレードはフェアな関係作りなので不平等をなくす動きです。生産者が住み続けられるまちづくりにもからんでます。そして、生産者の問題解決なのでつくる責任と使う責任にも関連します。フェアというからには公正であり。特に災害に遭った地域で生産する事で平和の再構築に関連してます。いろんなカウンターパートナーとともに活動しています。

被災地支援

三陸さをりプロジェクトなどの被災地支援は、心の癒しや、生きがいづくり、収入向上、創造性を引き出す事で学習意欲の向上、海や陸の自然と共に生きる地域なので復興するからには、海も陸も豊かさを守り住み続けられる町を目指し、災害復興は平和の再構築でもある。地元の方のオーナーシップを大切にしているので、パートナーシップで活動しないとやってられない。って感じです。

被災地間交流

「被災地をつなぐさをり織り」など被災地間交流です。
いろんな立場の人が参加できるようにしています。人種、国籍、宗教、年齢、ジェンダー、障がいのあるなしの違い、災害や事件に遭った方、避難生活をしている方、人身売買サバイバー、外国人労働者の子どもたちなどなど、いろんな立場の人が参加し織ってます。また、織る事により心の癒しと、いろんな人への思いやりを育みます。
被災地が交流する事で、経験が伝達され住み続けられるまちづくりに繋がります。
作品は平和を祈ってつくります。その作品はいろんなパートナーと共に作っています。

スタディツアー

住民の誇りを大切にしたコミュニティ・ベースド・ツーリズム。サスティナブル認証を得たパートナー。児童養護施設訪問。旅行代金の一部を児童養護施設、学校、まちづくり、環境保護など地域の問題解決に使っています。
これらは、優秀なパートナーのおかげで実現しています。

さをり織り

ツナミクラフトの活動を通じて、さをり織りの活動が始まったわけですが。
いろんな障害者施設との出会い。障がいをもっていても人間らしく生きて行く姿を見て、いろいろ触発されてます。女性のエンパワメントにも関係してます。
ツナミクラフトは「さをり織りは障害者だけのもの」という既成概念を崩す役割を持っています。いろんな人が織る事で、さをり織りを障害者だけのものでなくすことで、障害者が織り仲間として対等な立場に立つことができます。
また、さをり織りに注目した理由は、完成された創造性を育む学習する組織づくりのしくみが出来ている事です。さをり織りを通して学んだことは、いろんな応用がききます。それが経済成長につながるイノベーションを起こせる人材づくりにもつながると考えています。

ざっくりとどの17項目と関わっているかを列挙してみましたが。
具体的な下位項目と、どのようにかかわっていくかは、活動の内容とかんがみてという事になります。ツナミクラフトの活動と持続可能な開発との関係性が少し伝えられたかと思います。

たまたま、環境NGOと関係したり、持続可能な社会について考える機会があったり、JICAの教材づくりの仕事にありついた事で持続可能な開発に関する会議の収録に立ち会ったり、東北大学の国際保健学教室に出入りさせてもらうなど実際に活動する現場や現場で活動する人に出会えたりと。そんなことがあって始めたツナミクラフトというプロジェクトです。
今後も学べたことを活動に生かしてゆきたいと思います。持続可能な社会の実現を目指して。

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