ナムケム村にパンガー県立津波博物館建設中

2019年12月26日にNHKで放送されたので知っている方がいるかもしれませんが、2004年スマトラ島沖地震においてタイ国内で最も津波被害が大きかったパンガー県ナムケム村に津波記念博物館の建設が進んでいます。
既に看板が出来あがっていて「Baan NamKem Memorial Museum」と書かれています。

この工事は2018年頃から始まっていて、2019年末には建物が完成し現在は展示作業と外構の工事、漁船の復元工事をしており。2020年末に完成する予定です。施主はパンガー県の文化庁です。場所は2隻の漁船が震災遺構として展示されていた場所です。

ナムケム村は津波の被害が大きかったのですが、その震災遺構として2隻の漁船が展示されていました。青いの漁船がブルーエンジェル、オレンジの漁船はオレンジデビルと言われています。
青い漁船は、津波で流されたのですが、建物を潰さずにギリギリ止まったのでブルーエンジェルと呼ばれましたが。オレンジの漁船は津波により町の中をたくさんの人を巻き添えにしながら進んだのでオレンジデビルと言われています。

オレンジデビルは、町のメインストリートに残されていたのですが、津波から5年後あたりにブルーエンジェルのある場所に移動しました。
ブルーエンジェルは、家に刺さった状態でしばらくいたのですが、船が転倒しないようにしていました。オレンジデビルが移動したのと同時に、すぐ近くに移動しました。
これらは、津波遺構が普段の生活の邪魔にならないようにするためでした。
流された船は町のメインストリートから少し入った位置にあり、津波の事を思い出したくない人は避けて通れるようになっています。
これは、バンニアンにある津波で流された警備艇も同様の配慮がなされています。こちらも入り込んだところにあります。

2隻の漁船の展示は、しばらくは船に登れたりして、絶好の写真撮影ポイントでしたが。木造の船だったため劣化が進み危険な状態となっていました。

2018年頃から船の解体が始まり、それから工事が始まったのが、来年オープンすると思われる津波博物館です。

敷地はサッカーグラウンドほど。工事看板には、パンガー県の文化庁が施主で、2020年12月末に引き渡しとなっています。おそらく2021年の開業でしょう。開業の前の12月26日になんらかの式典か行われると思われます。

展示物がどのようなものになるのかわかりませんが、有料を前提とした構造になっていて、いくつかの大きな展示室が設けられています。一年かけて展示作業が行われると思われます。
ナムケム村には、津波メモリアルパークがあり、軍隊の作った小さな記念館があるのですが、いずれも入場無料です。
大型バスも2.3台入れなくは無いですが、バンなら十台は軽く停められる駐車場が設置されています。

屋上に上がれるようになっていて、複数個所の階段とエレベーターが設置されており。おそらく、津波警報が出た時に屋上に避難できるようになっているものと思われます。
ナムケムの村が一望できる展望タワーがあります。

屋外展示としては、2隻の漁船が復元されると思われます。
2020年2月現在は解体された状態ですが、台座と木製の部材が置かれており、船室部分を復元したものが奥の方に置かれていました。
小屋のようなものも建っているので、おそらくブルーエンジェルが建物に当たっている所を再現するのかもしれません。もしくは、津波の高さをイメージするために建物を作ったのかもしれません。
漁船が展示される側の壁面は津波をイメージした形になっています。
屋外展示は柵で囲むのか、敷地を囲むように基礎がつくられていました。
完成するのが楽しみです。
詳細がわかりましたら、続編をお伝えします。

キャパシティオーバー気味のプーケット空港に対してパンガー県に空港を作ろうという計画があります。複数候補地があるのですが、タイムアン地区とともにナムケム村の対岸のコーカオ島もパンガー空港の候補地になっているとか。
コーカオ島は、人口が少なく、平らなので第二次世界大戦中に日本軍の飛行場があったそうです。そのため空港に適していると考えられています。さらに、かなり前からナムケム村からコーカオ島に橋を渡す計画があり。それに先駆けてリゾート開発がすすめられた事から。大規模開発工事をする一環として博物館の計画が上がったのかもしれません。