西宮神社では、コロナで中止されていた十日戎の「福男選び」が3年ぶりに復活します。

1月10日の午前6時に西宮神社の赤門が開門するのですが。そこから、本殿に早くたどり着いた人が福男とされる神事です。
1月9日の24時に赤門の門を閉じ、西宮神社の中では神事が行われているのですが。赤門の前では福男を狙う人が集まります。
スタートラインに立つには、その時間に集まれる約1200人に出場権が与えられます。
それから、抽選でスタート位置が決まります。陸上競技ではタイム順だとか、招待選手が前の方ということがありますが。この抽選からすでに運が試されます。
門は両開きなので、最前列の真ん中あたりが有利かと思われます。
コースはクランク状に直角の角が3つあります。
いくつか危険なポイントがあります。まずは開門です。ここで転倒事故が起きると大惨事になります。押しつぶされると最悪圧死します。主催者は慎重に準備をしています。天気予報では気温3度なので、寒い深夜に待たされているということで、コンディションはまちまちだと思いますが。だからこそ、怪我が発生しやすい。

次に最初の角。
最初の角は門から入って50mもありません。早い出場者は5-6秒ぐらいで到達するでしょう。この段階では参加者同士の差が少ないので、自動車レースのスタート直後の第一コーナーのようにぶつかり合いながらコース取りをすることになり危険です。
コースは石畳と砂利と木の床があるので、どの路面を走るかも肝心です。

二の鳥居の部分も狭くなっているので危険。

それから、100m近い直線があり、左に90度曲がって、20メートルほどで右に90度曲がって本殿に入りつくわけですが。ここで最高速からいきなり複雑なコーナーに入ります。
人間の最高速度は理論上は時速64キロ、実際は時速50キロぐらいで走るのですが。自動車やバイクのように常に路面に接地しているわれではないので、高速でカーブを曲がるのはかなりむつかしい。
ここは、先頭は最もスピードが落ちないコース取りをして走り抜けることになります。
先頭は理想的なコースを走れますが後続は理想的なコースでないまま、高速でコーナーに突っ込むのと、減速のタイミングが違う、路面が複数の素材など複数の要因があってかなり危険です。

気温が3度なので、地表温度が氷点あたりなので、天候が晴ではあるのですが、夜露が凍結していた場合かなり危険です。もっと冷えると少し滑りにくくなるのですが・・・。

最後は本殿前の短い坂です。人が込み合うと角度の変化が見えないので、後続の方が危ないかも。

さて、こんな危険なコースなのですが、安全管理の運営団体がかなり頑張っています。

かつて、福男選びに出走して怪我をして障がい者になった方なども参加して、神社と話し合いながら安全な運営管理を行っています。

その経験が、岩手県釜石市の節分に行われる行事に生かされているそうです。

釜石市は『津波てんでんこ』という風習で、地震が起きたらみんな、高いところに駆け上る。東日本大震災のとき『津波てんでんこ』でたくさんの人が助かったという事で有名になったのですが。
山を駆け上がるには体力が必要で、車社会で歩く機会とかも減っていてるので、それをなんとかしたいというのと。継続的にするには『祭り』の要素が必要という事で。西宮神社の『福男選び』の運営ノウハウを取り入れて実施しています。

釜石の行事の特徴は、男女や年齢別の他、親子など多くのカテゴリーが存在するということです。
そうすることで、多くの人が普段から駆け上がれる体力をつけようと思える。

そういうご縁があって、西宮神社では、いまでも東日本大震災の支援をやってます。

阪神淡路大震災で有名な写真のひとつが、この落ちなかったバスなのですが。実は西宮神社のすぐそこなんです。
西宮神社の東側あたりに、日本酒に適した水と言われる「宮水」という地下水がでるのですが、高速道路の橋脚が宮水の水脈を止めてはいけないと、橋脚の間隔を広く開けて。そのぶん橋脚を強くしていたところと。宮水の水脈がない部分で橋脚の強度が違うためにバスの部分が倒れずに済んだ。

西宮神社も地震の影響を受けました。古くからある伝統的な土壁の一部も壊れました。
そんな、経験による被災地間交流が起きています。

ツナミクラフトの実施している被災地をつなぐさをり織りのテーマのひとつは被災地間交流です。
今年は、神戸での展示が出来なくなったのと、偶然に西宮市内で展示ができるようになりました。
是非見に来てください。
いろんな立場の人が参加できるように無料にしております。
しかし、費用は持ち出しでやっておりますので、クラウドファンディングなどでの応援をお願いします。


余談ですが、1月18日19日は、甲東園駅の隣の門戸厄神駅の近くで厄神さんがあります。
厄神さんのついでに隣の駅にお越しくださいませ。