東日本大震災からの復興とさをり織りプロジェクト
東日本大震災から14年。あの日から私たちは、多くのことを学び、経験し、そしてつながり合ってきました。改めて犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、支え合いながら歩んできた皆さまに深く敬意を表します。
ツナミクラフトは、2004年スマトラ島沖地震によるインド洋大津波をきっかけにタイでの活動を始め、14年前の東日本大震災を機に、日本国内でも災害支援と地域活性化を目的とした活動を展開してきました。国内外の被災地を結び、さをり織りを通じた心のケアを推進するなど、私たちの活動は多岐にわたります。
東日本大震災からの復興支援:三陸さをり織りプロジェクト
2011年9月、私たちは「三陸さをり織りプロジェクト」を被災地域の住民らと立ち上げました。このプロジェクトは、被災された方々の生計向上と心のケアを目的とし、手織り活動を支援するものです。
14年経った今でもも活動が続いており。今なお、新たなグループができる兆しもあります。
さをり織りを通したグループづくりは「自由な表現」「集中と没頭」「自己肯定感の向上」「コミュニティとの繋がり」を通して人間性を育む活動です。
自由な表現:
さをり織りは、既成概念にとらわれず、自由な発想で織ることができる手織りの技法です。被災による心の傷や感情を、言葉にすることなく、色や形を通して表現できるため、心理的な開放感を得られます。
集中と没頭:
織る作業に集中することで、辛い記憶やストレスから一時的に解放され、心を落ち着かせることができます。リズムよく手を動かすことで、精神的な安定をもたらす効果も期待できます。
自己肯定感の向上:
さをり織りは誰でも簡単に始められ、個性的な作品を生み出すことができます。作品を完成させることで達成感を得られ、自分の存在価値を再認識するきっかけになります。創作の喜びが、生きる意欲や希望を取り戻す助けとなります。
コミュニティとの繋がり:
ワークショップや教室を通じて、参加者同士の交流が生まれます。特に同じ経験を持つ人々との繋がりは、孤独感や孤立感を和らげ、心の支えとなります。
さをり織りは、心のケアにとどまらず、地域コミュニティの活性化や伝統文化の継承にも貢献する可能性を秘めています。被災地での取り組みを通じて、さをり織りが心の復興に寄与し、新たな価値を生み出していくことが期待されています。
ツナミクラフトは、これまでの経験を活かし、被災地支援や地域活性化に貢献し続けています。スマトラ島沖地震から20年を迎えた2024年には、未来の災害対策と知恵の蓄積に向けた活動を展開し、災害の記憶を次世代へとつなげる取り組みを進めています。
これからもツナミクラフトは、災害を乗り越える知恵とつながりを生かしながら、支援の輪を広げていきます。
私たちは、これからも被災地の皆様と共に歩み、支援を続けてまいります。
Share this content:
コメントを送信